ロブロックス社はソニー・ミュージック・エンターテインメントと提携したことを発表している。同社はこの提携により、オンライン・ゲーミング・プラットフォーム『ロブロックス』に革新的な音楽経験を提供するという。
現地時間7月6日、ロブロックス社は公式ホームページを通じて今回の提携はソニー・ミュージックに所属しているアーティストたちが「新たな視聴者を開拓することで利益を上げる方法を提供する」方針であることを発表している。
『ロブロックス』では、アメリカ人ラッパーのリル・ナズ・Xやスウェーデン人ポップシンガーのザラ・ラーソンを始めとする複数のソニー・ミュージック所属のアーティストが既に活動している。両アーティストはゲーム内でプレイヤーやファンに向けてヴァーチャル・コンサートを開催しており、これまでの『ロブロックス』のイベントの中で最高の視聴者数を記録している。
リル・ナズ・Xのヴァーチャル・コンサートには3600万人のプレイヤーが参加しており、デビュー曲である“Holiday”を含む様々な楽曲を披露している。また、ザラ・ラーソンも、発売記念パーティとしては最高となる400万人の視聴者数を記録している。
ロブロックス社の副社長兼音楽部門の責任者であるジョン・ヴラソプロスは、今回の提携に関して次のように述べている。「ソニー・ミュージック・エンターテインメントは素晴らしいパートナーであり、私たちの関係がより深くそして長く続くものになることを嬉しく思っています」
「ソニー・ミュージックは、メタバース(コンピューターが作り出す仮想空間)がアーティストにとって絶好の機会となることをしっかりと理解しています。私たちはアーティストが『ロブロックス』で独創的な方法で利益を上げる機会を得られるように支援することをお約束します」
ロブロックス社は、著作権で保護された音楽をゲーム内で許可なく利用しているとして複数の出版社や音楽業界から批判を受けていた。また、全米音楽出版社協会(NMPA)は先月、ロブロックス社に対して著作権侵害を理由に2億ドル(約219億円)の損害賠償を求める訴訟を起こしている。
NMPAの会長兼最高責任者であるデイビット・イズラライトは次のように述べている。「ロブロックス社はユーザーがプラットフォームに音楽をアップロードするたびに支払いを要求することで、何億ドルもの収入を得ています。その一方で著作権が繰り返し侵害されることを防止する対策や、ユーザーにそのリスクを警告することはほとんど行っていません」
その他のニュースとして、マンチェスター・ユナイテッド所属のサッカー選手であり、社会活動に取り組むマーカス・ラッシュフォードは、チャリティ活動に励む9歳の少年にプレイステーション5をプレゼントしたことが話題となっている。
この少年はマーカス・ラッシュフォード選手のチャリティ活動に感銘を受けて、慈善団体「フェアシェア(FareShare)」を支援する活動を始めたと話している。
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