ゲームの開発会社ネオン・ドクトリンの共同創業者であるイアン・ガーナーはツイッターでソニー・インタラクティブ・エンタテインメントに対する怒りを露わにしている。同社は「プレイステーション・ストア」にゲームを掲載する費用として25000ドル(約278万円)以上を請求されるという。
イアン・ガーナーは自身のツイートで「プレイステーション・ストア」と明言せず、代わりに「大成功している家庭用ゲーム機を展開し、独自のゲーム・パスを提供していない」企業が運営する「プラットフォームX」と表現している。ツイートの情報を合わせると、「プレイステーション・ストア」のことを述べているのが明白となっている。
イアン・ガーナーは一連のツイートの中で、「プレイステーション・ストア」でのプロモーションは各ゲームの開発者たちが様々なことを行い、懇願しないと実現できない述べている。これには、プレイステーション専用のトレイラー動画の作成、ブログ記事の執筆、ソーシャルメディア用のフォームの提出などが含まれているという。
OK. I am mad enough to burn some bridges. Because honestly, what's the point of a bridge that I am not allowed to cross.
So here is a thread about Platform X. I will not be defining Platform X but it's the operator of a very successful console and does not have Games Pass! pic.twitter.com/OJ2ZJz9BNy
— Iain Garner (@NeonIain) June 30, 2021
開発者が指定された施策を行わない場合でも、確実にゲームをストアに掲載する方法があるという。イアン・ガーナーはそれが、「プレイステーション・ストア」に25000ドル(約278万円)に加えて同ストアの売上の30%を支払うことであると主張している。
また、イアン・ガーナーはインディ・ゲームの開発者が「プレイステーション・ストア」でその他のストアと同等の売上を維持する難しさについても説明している。Xboxの「マイクロソフト・ストア」やスチームでは発売記念セールが頻繁に実施されているのに対し、「プレイステーション・ストア」ではゲームの割引は招待制となっており、イアン・ガーナーはこの招待が「非常に限られたもの」になっていると主張している。
その他のストアで発売記念セール以外に割引を行う際にも問題が生じるという。あるストアでゲームが安く販売されていたとしても、「プレイステーション・ストア」でそのゲームに同程度の割引を適用することは、小規模なゲーム開発会社にとっては不可能だとしている。つまり、プレイステーション・ユーザーは常に一番高い価格でゲームを購入している可能性が高いことになる。
イアン・ガーナーは一連のツイートの最後に、ゲームのプレイヤーに向けたメッセージを発信している。「今後、自分の欲しいゲームがプラットフォームXで値引きされない、または発売されないことに不満を感じたら、是非プラットフォームXに文句を言うようにしてください」
関連ニュースとして、シューティングRPG『ボーダーランズ3』がプレイステーションを除く各プラットフォームでのクロスプレイに対応すると先日発表されている。
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