Photo: CD Projekt RED

サイバーパンク2077』のバグの映像を集めた社外秘の動画が流出したことにより、開発元のCDプロジェクト・レッドがゲームのバグを発売前から認識していたことが明らかとなっている。

同社は今年の初めにハッカーによるランサムウェアを使用したサイバー攻撃を受けて内部資料が流出しており、そのなかには『ウィッチャー3 ワイルドハント』や『サイバーパンク2077』のソースコードも含まれていたとされている。

その際に『Cyber ElBuggado 2020』と名付けられたモンタージュ動画も流出しており、動画には『サイバーパンク2077』で起こったバグの映像が集められていた。複数のパートに分けられたこれらの動画がイギリス現地時間6月6日に海外掲示板『4chan』に投稿されていた。

投稿された動画では「コリジョン(ゲーム内で物体がぶつかり合うこと)」に関する問題やゲーム内の物理現象の不具合、キャラクターが歪んで表示されるなど、ゲーム内の様々なバグが紹介されている。

開発段階のゲームにバクがつきものであるものの、『サイバーパンク2077』は2020年9月の発売以降、あまりのバグの多さに世界中のプレイヤーから批判を受けている。

プレイステーション4ではスムーズなプレイができないため、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントは同タイトルを「プレイステーション・ストア」から削除しており、5ヶ月以上経った現在でもまだ販売は再開されていない。

CDプロジェクト・レッドは5月末に「ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントが本作を再公開するのを待っている」と発表している。

同タイトルのシニア・プロデューサーを務めるスラヴァ・ルキヤネンカは、現在は削除されているツイートで内部資料の動画の存在を認めている。

また、サイバー攻撃で流出した動画の中には、作品に導入されていない三人称視点のカメラの機能を使用して撮影された閲覧注意の映像も含まれていた。なお、『4chan』でこれらの動画は現在削除されている。

さらに、この動画だけではなく、同タイトルと『ウィッチャー3 ワイルドハント』のソースコードも先週ネット上に流出したことが報じられている。

流出したファイルはパスワードで保護されているが、海外フォーラムサイトの『リセットエラ』によると、『4chan』に投稿されたこのファイルはパスワードは10ドル(約1100円)の寄付金と引き換えに手に入れることができるという。

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