Photo: Warner Bros. Games

アメリカの通信大手であるAT&Tは先日、メディア部門のワーナー・メディアを分離して「ディスカバリーチャンネル」などを運営しているディスカバリー社と統合することを発表しているが、この統合がワーナー・メディアのゲーム制作部門にも影響を与えていると報じられている。

AT&Tは5月17日に子会社であるマルチメディア企業のワーナー・メディアを切り離し、ディスカバリー社と統合することを発表している。同社は430億ドル(約4.7兆円)相当の持ち株を受け取ることになり、この統合によってネットフリックスやディズニー・プラスなどの動画配信サ-ビスに匹敵する「大規模で独立したグローバル・エンターテインメント企業」が新たに誕生することになるという。

一方、ワーナー・メディアのゲーム部門であるワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテインメントにも影響を与えると見られている。AT&Tの発表ではゲーム部門については言及されていないが、広報担当者がアメリカのニュースサイト『アクシオス』の記者サラ・フィッシャーに今回の統合で同子会社は解体されると語っている。

広報担当者は「ゲーム部門のスタジオの一部はAT&Tに残りますが、他は新会社に引き継がれます」と述べている。ワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテインメントは11のスタジオを所有しているが、どのスタジオがAT&Tに残り、または新会社に引き継がれるのか現時点では明らかになっていない。

同社は現在、イギリスのロックステディ・スタジオやTTゲームズ、シカゴのネザーレルム・スタジオズなど有名なゲーム開発スタジオと、その他多数のワーナー・ブラザース・ゲームブランドのスタジオで構成されている。多くのスタジオはこれから発売される主力ゲームの制作に取り組んでいるが、これらの発売時期が統合の影響を受けるかはまだ分かっていない。

昨年8月、ロックステディ・スタジオは2022年の発売を目指して新作『スーサイド・スクワッド:キル・ザ・ジャスティス・リーグ』を開発中であることを発表している。アメリカのゲーム開発会社のアヴァランチ・ソフトウェアも、ワーナー・ブラザース・ゲーム・モントリオールが制作中の『ゴッサム・ナイツ』と同様に『ホグワーツ・レガシー』の発売を2022年まで延期している。

昨年6月、AT&Tは債務超過を解消するためにワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテインメントの売却を検討中であることを発表していた。しかし、昨年9月に「負債の返済と合理化の努力をしていますが、我々にとって極めて価値のある事業であり、切り離すことは考えられない」と述べ、その発言を撤回していた。

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