Photo: Supergiant Games

アメリカのゲーム開発会社であるスーパージャイアント・ゲームズが制作したローグライク・アクション・ゲーム『ハデス』のプレイステーション4版が韓国のレーティング機関であるゲーム物管理委員会(GRAC)で審査を受けたと報じられている。

これは5月15日に海外フォーラムサイト『リセットエラ』にユーザーのModizが英語に翻訳された審査情報のスクリーンショットを掲載したことで明らかとなっている。ゲーム物管理委員会は、本作を「ダメージを受ける際のリアルな流血表現に加え、ファンタジーな世界で敵を討伐する暴力表現」がある作品と評価し、「15歳以上対象」とされている。

翻訳された審査情報によると、申請者はNintendo Switch版とPC版を制作したスーパージャイアント・ゲームズではなく、アメリカのゲーム販売会社であるテイクツー・インタラクティヴとなっているという。

韓国での『ハデス』のレーティング審査に関して両社はコメントを出していない。本作はプレイステーション4版のレーティング審査しか受けていないものの、後方互換性によりプレイステーション5でもプレイできるようになると見られている。

本作は2018年12月にPC向けの早期アクセス版がリリースされ、その後Nintendo Switch版と合わせて2020年9月に正式に発売された。また昨年のゲーム・アワードで「ベスト・インディ・ゲーム賞」や「ベスト・アクション・ゲーム賞」など、数多くの賞を受賞している。

さらに「2021年SXSWゲーム賞」で「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞したほか、今年の英国アカデミー賞ゲーム部門では、「美術部門」、「ベストゲーム部門」、「ゲーム・デザイン部門」、「物語性(ナレーション)部門」を、そしてゲーム内に登場する6人のキャラクターの声優を務めたローガン・カニンガムが「最優秀助演賞」を受賞している。今年4月にも、アメリカのインタラクティブ芸術学会(AIAS)が主催する「ダイス・アワード」の5部門で賞を獲得している。

『NME』の「2020年のベストゲーム20」でも『ハデス』は3位を獲得しており、ユアン・ウイルソンは主人公「ザグレウス」の繰り返される死を物語に組み込んだ点を評価している。「突っ走って敗れることは単なるゲームオーバーではありません。倒されても一部のアイテムは引き継がれるため、何度もリトライすることで物語が徐々に進行し、キャラクターの強化や登場人物同士の関係性も展開を見せていきます」

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