Photo: Sega

セガの米国法人であるセガ・オブ・アメリカは、営利目的での販売や違法なコンテンツを含まない限り、ファンが『ソニック』のゲームを制作することを認める意向を明らかにしている。

セガ・オブ・アメリカで提携インフルエンサーの管理担当を務めるケイティ・クルスノウスキーは、このテーマに関する自社の見解を明らかにしている。

ケイティ・クルスノウスキーは5月11日に次のようにツイートしている。「金銭的な利益が発生せず、アートやゲーム開発の技術を向上させる目的で、私たちのブルー・ボーイ(ソニックのこと)を使用することには問題ありません(法的な理由で、すべてのコンテンツがOKであるとは約束できません)」

彼女は次のように続けている。「非公式の作品の存在を確認した際ケースバイケースで対応していますが、私たちの目的はすべての作品を規制することではありません」

セガ・オブ・アメリカはこれまでファンとのゲームの共同制作を実現させており、2017年の『ソニックマニア』の開発には自作ゲームを制作したことのあるクリスチャン・ホワイトヘッドが参加していた。クリスチャン・ホワイトヘッドが以前制作した作品としては、複数の『ソニック』タイトルのリメイクや、『レトロ・ソニック』という自作タイトルが挙げられる。

『ソニック』シリーズには熱狂的なファン・コミュニティが長年にわたって存在している。シリーズの最初の作品がセガのゲーム機「メガドライブ」向けに発売されて以来、ファンたちはキャラクターを使用した自作ゲームやアートを制作している。

映画『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の最初のトレイラー動画は2019年に公開された当初、反響は芳しくなかったが、ファンはこの動画に登場する「ソニック」に修正を加えた動画を公開していた。

セガのファンが制作したコンテンツに対する取り組みは、知的財産権を重要視することで知られる任天堂とは対照的とされている。任天堂は制作者に対して停止通告書を送り、これまでに数多くのファン主導のプロジェクトを中断させている。

関連ニュースとして、セガの持株会社であるセガサミーホールディングスは先日公開した決算説明会のプレゼンテーションのなかで、セガが「スーパー・ゲーム」と呼ぶタイトルを今後5年以内を目処に開発し、発売していく計画を明らかにしている。

『VGC』によれば、2021年3月期の決算説明会ではセガの今後の計画について明らかにされていた。

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