エピック・ゲームズ社の大ヒットバトルロイヤル・ゲーム『フォートナイト』がマイクロソフトのクラウド・サービス「プロジェクト・Xクラウド」に提供していなかった理由をエピック・ゲームズの幹部が明らかにしている。
同社は「プロジェクト・Xクラウド」への『フォートナイト』の提供は意図的に保留にしていることを間接的に明かしている。
エピック・ゲームズ事業開発部の副社長であるジョー・クレイナーは『フォートナイト』が「プロジェクト・Xクラウド」で提供されていない理由を訊かれて、「マイクロソフトの『プロジェクト・Xクラウド』への取り組みは、当社のPC向け製品と競合すると考えています」と答えている。この回答は321ページある供述録取書の97ページ目に記載されており、同社がマイクロソフトへの本作の提供を意図的に保留にしているように見受けられる。
全ての情報が公に開示されるまでは確証が取れず、本文の大部分が黒塗りにされてはいるものの、供述録取書によればこの話題についてジョー・クレイナーはさらに質問されていたと見られている。
また、プレイステーション4版のユーザーが『フォートナイト』全体のプレイヤー層の大半を占めており、iOS版が占める割合は低いことも明らかになっている。
裁判資料によると、2018年3月から2020年7月までの間、プレイステーション4版は『フォートナイト』全体の売上の46.8%を占め、Xbox One版は27.5%となっている。
iOS版は第5位で全体のわずか7%に過ぎず、残りの18.7%はアンドロイド版、Nintendo Switch版、PC版となっている。
2020年8月にエピック・ゲームズがアップルを独占禁止法違反と市場での競争を不当に阻害する行為を行ったとして訴えたことから両社の法廷闘争は始まり、現在も続いている。エピック・ゲームズは「アップル・ストア」を通さずゲーム内に直接課金できる独自システムの停止を拒否したために、アップルは「アップル・ストア」から『フォートナイト』を完全に削除している。
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