Photo: EA

7月16日に発売が予定されているF1世界選手権の公式ゲーム『F1 2021』はいくつかの国で前作より高い価格で販売されることが明らかとなって話題となっている。

シリーズ最新作となる『F1 2021』は、前作の価格と比べて最大約5.6倍の価格で販売される国もあり、シリーズのファンは落胆しているという。あるツイッター・ユーザーは各国での価格の違いを一覧で共有しており、発売元であるエレクトロニック・アーツ社が「すべての貧しい国からも容赦なく利益を貪ろうとしている」とツイートしている。

今回の事態はこれまで『F1』シリーズを開発してきたコードマスターズ社がエレクトロニック・アーツ社に12億ドル(約1266億円)で買収されたことが影響していると見られており、『F1 2021』は両社が共同で開発するシリーズ初のタイトルとなっている。

先日、エレクトロニック・アーツは『F1 2021』が2人協力プレイや次世代機に対応すると発表し、次のように述べていた。「各地域での『F1 2021』の価格設定はエレクトロニック・アーツと主要な各ゲーム販売会社、双方の合意に沿ったものとなります」

今回の値上げの影響を受ける国として、ブラジル、ウクライナ、トルコ、ロシア、インド、コスタリカなどが挙げられている。特にアルゼンチンの場合、前作の『F1 2020』は7ドル(約750円)で販売されたが、『F1 2021』では38.81ドル(約4200円)となる。コードマスターズ社はこれまで発展途上国に対してはシリーズの作品の価格を低く設定していたため、多くのシリーズのファンは今回の新しい価格設定に衝撃を受けているという。

今年初め、エレクトロニック・アーツのCEOであるアンドリュー・ウィルソンは次のように述べている。「コードマスターズは私たちがよく知っている素晴らしい開発チームであり、(エレクトロニック・アーツがもともと所有している)レースゲームのラインナップの成長を大きく促進させてくれます。EAスポーツとコードマスターズが組み合わさることにより、当社が提供するゲームの質をより高いレベルに引き上げることができると信じています」

エレクトロニック・アーツは『ニード・フォー・スピード』、『バーンアウト』、『リアルレーシング』といったレーシング・ゲームのシリーズを展開している。一方、コードマスターズ社が手掛けるレーシング・ゲームとしては、『ダート』、『F1』、『プロジェクト・カーズ』などのシリーズなどが挙げられる。

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