ニンテンドー・オブ・アメリカがNintendo Switchのハッキング組織であるチーム・エクゼキューターに訴訟を起こしたことが明らかになっている。
このニュースは現地時間の4月16日に提出された訴状を入手した『ポリゴン』によって報じられている。この訴訟で原告は、チーム・エクゼキューターのメンバーであるゲイリー・バウザーがNintendo Switch用のハッキングツールを開発・販売し、著作権を侵害していると主張しているという。
訴訟の詳細はこちらから。
https://www.scribd.com/document/503318575/Nintendo-vs-Bowser-Polygon
任天堂は訴状の中で、このハッキング集団を「国際的な海賊組織」と表現し、Nintendo Switchのセキュリティ対策を回避するためのハッキング・デバイスを販売し、ゲーム機で海賊版ソフトをプレイできるようにしたと主張している。
訴状によると、ゲイリー・バウザーは2013年にニンテンドー3DS用のハッキング・ツールを開発・販売したのをはじめとして、これまで任天堂ゲーム機用のハッキングデバイスを開発・販売してきたとされている。また、今回の訴訟に関連する過去の複数の犯罪にもゲイリー・バウザーが関与していると指摘している。
この訴状ではゲイリー・バウザーが2008年にカナダで「任天堂のビデオゲームの偽造とゲーム機の改造を含む」活動で刑事罰を受けたことにも触れている。 昨年、ゲイリー・バウザーとその共犯者であるチーム・エクゼキューターのメンバーは「主に任天堂のゲーム機を対象とした回避装置」を開発・販売した容疑で逮捕されている。
また任天堂は次のように主張している。「チーム・エクゼキューターの違法な『SX OS』は、Nintendo Switchで最も多くインストールされている海賊版ソフトウェアです。ある時点で『SX OS』は違法販売されている改造/ハッキングされたNintendo Switch製品の89%にプリインストールされていました」
任天堂が提示した損害賠償額は、不正に売買された機器1台につき2,500ドル(約27万円)、著作権侵害1件につき15万ドル(約1623万円)となっている。また、任天堂はこれと併せてゲイリー・バウザーの率いるチーム・エクゼキューターの製品を扱う販売サイトの恒久的差し止めも求めている。
他のNintendo Switch関連のニュースとしては、携帯型ゲーム機Nintendo Switch Liteの新色「ブルー」が5月21日に発売されることが明らかになっている。また、『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド:リメイク』をはじめとする多数の新作タイトルの発売も発表されている。
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