ポーランドのゲーム開発会社であるCDプロジェクト・レッドは、昨年発売された『サイバーパンク2077』を「今後何年にもわたって」販売できるように継続的に改善を加えていくと発表している。
同開発スタジオの共同CEOであるアダム・キチンスキーはポーランド現地時間4月12日に『ロイター』のインタヴューに応じている。『サイバーパンク2077』は数多くの不具合が存在する状態でリリースされ、作品の評価については賛否両論あり、技術的な問題も継続的に発生してはいるが、この作品をそのままにはしておかないという。
アダム・キチンスキーは次のように述べている。「『サイバーパンク2077』をそのままにしておくという選択肢はありません。私たちがこのゲームを誇りにできるくらいの完成度に仕上げることで、結果的に今後何年にもわたって販売できるようになると確信しています」
『サイバーパンク2077』は2020年12月に発売されるまでの間に発売が数回にわたって延期となり、従業員に対して週6日の長時間労働、通称クランチを義務付けていたことが明るみに出た際には物議を醸していた。
発売後にはゲームが進行しない不具合が数多く報告されており、またプレイステーション4とXbox Oneではスムーズなプレイができないため、ソニーは同タイトルを「プレイステーション・ストア」から削除している。「プレイステーション・ストア」には現在も復帰していない。
CDプロジェクト・レッドは『サイバーパンク2077』の大型アップデートの第2弾となる「パッチ1.2」を3月29日に配信している。「パッチ1.2」のパッチノートには100以上もの不具合の修正や改善点などが掲載されている。
先日、同スタジオは当初予定していたマルチ・プレイヤー・モードの導入については、現在「再検討」中であるとしている。明確な理由については明らかにされていないが、アダム・キチンスキーは次のように述べている。「現在、私たちは1つの大作オンライン・ゲームに集中するのではなく、当社のすべてのゲーム・シリーズにオンライン・モードを導入することに注力しています」
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