イギリスではプレイステーション5が2ヶ月連続で最も売れた家庭用ゲーム機となったことが明らかになっている。
『ゲームズ・インダストリー』が報じたGFK社のゲーム関連セールス調査によると、英国内の今年3月の家庭用ゲーム機の販売台数では、ソニーのプレイステーション5がマイクロソフトのXboxシリーズX/Sを抑えて1位となっている。Nintendo Switchは順位を落とし、数年ぶりに3位となっている。
ソニーが手掛ける最新の家庭用ゲーム機であるプレイステーション5は、プレイステーション・ヴィータ、ドリームキャスト、Wii Uなど、これまでに発売された数多くの家庭用ゲーム機の販売台数を上回っている。英国でのプレイステーション5の販売台数は今月も好調と見られているが、個々のゲームソフトの売上ランキングでは数ヶ月前からNintendo Switch向けタイトルが上位を独占している。
先月のゲームソフトの売上ランキング・トップ5には、プレイステーション4・5向けソフト『スパイダーマン:マイルス・モラレス』が4位にランクインしているが、それ以外は全てNintendo Switch向けタイトルとなっている。
家庭用ゲーム機とゲームソフトについて、今年に入ってからの各月の売上高は2020年3月の水準には至っていない。英国で2020年3月に売上が飛躍的に伸びた理由としては、新型コロナのパンデミックが始まったことが影響していると見られている。昨年3月に英国では初となるロックダウンが実施されていた。
また、同セールス調査によると、Nintendo Switch向けタイトルは2021年3月に累計で100万本以上の売上を記録している。2021年3月に売上が好調だった任天堂のタイトルとしては、1年前に発売された『あつまれ どうぶつの森』や『モンスターハンターライズ』、『マリオカート8 デラックス』などが挙げられる。
なお、ゲームの周辺機器・アクセサリー市場で売上が増加していることも明らかになっている。同市場はゲーム産業の数少ないサブ・マーケットの一つとなっている。英国での2021年3月のゲーム周辺機器の販売台数は累計88万6091台で、販売会社としてはソニーとタートル・ビーチが販売台数のランキングで上位を占めている。
関連ニュースとして、ソニーが「Xboxゲーム・パス」に相当する「プレイステーション5」向けのサービスを独自に開発中であるとの噂が広まっている。これは、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズのディレクターとして知られるデイビッド・ジャッフェがYouTubeのストリーム動画で語ったことにより明らかになっている。
『VGC』によると、彼は複数の情報筋とマイクロソフトの会員制サービスであるXboxゲーム・パスに対して「カウンター・パンチ」を行う計画について話をしたと述べている。
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