Photo: Valve

北米で開催された『カウンターストライク:グローバルオフェンシブ』のEスポーツ大会を巡り、FBIが捜査中であることが明らかとなっている。

『コタク・オーストラリア』によれば、このニュースはEスポーツ・インテグリティ委員会(ESIC)のヘッド・コミッショナーであるイアン・スミスがYouTuberとのインタヴューに応じたことで明らかとなっている。

イアン・スミスはYouTuberであるslash32のインタヴューで次のように明かしている。「規模は小さかったですが、主要な(プロ)プレイヤーたちが長期間にわたり北米で組織的に八百長を行っていました」

彼は八百長の種類について詳細に説明している。「私が言う典型的な八百長とは、選手が外部の賭博シンジケートから賄賂をもらって、試合で八百長を行うことです。各選手が自分の都合のいいように八百長を行うことではありません。長期間にわたり、組織的に行われているもののことです」

『カウンター・ストライク:グローバル・オフェンシブ』での不正行為は以前から問題となっていた。昨年開催された同タイトルの大会では、多数のコーチによる不正行為が明らかになっていた。

その大会では複数のコーチが観客としてゲーム内のマップ上の特定の場所で待機し、相手チームの選手のプレイを観察しながら自分のチームの選手に音声指示を出していたという。これにより参加チームに不公平が生じたとされている。37人のコーチが不正行為に関与したとされ、ゲームを開発したヴァルヴ社はコーチらを出場禁止処分にしている。

オーストラリアでは本作の大会を巡る組織的な不正行為に関する調査が現在も継続しており、2019年には6人のオーストラリア人が逮捕されていた。

問題となっているのは主に大会に参加した選手による賭博行為であるという。一部の参加選手は試合を放棄するなどの不正行為を行うことで、最終的に賭博行為による報酬を得ていたとされている。アメリカではこうした賭博行為は現在でも頻繁に行われているものの、関連した法律はごく最近まで制定されていなかった。

イアン・スミスは数週間以内に不正行為を行ったプレイヤーを告発する可能性がある考えを明らかにしている。

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