海外向けファミコン版『スーパー・マリオ・ブラザーズ』が米国のオークションで66万ドル(約7300万円)で落札されたことが明らかになっている。
『ポリゴン』によれば、今回の米ヘリテージ・オークションでの落札価格はゲーム・ソフト単品としては史上最高の落札価格となっており、2020年に落札された幻のゲーム機「Nintendo PlayStation」試作モデルの落札額の2倍にあたる。
落札価格が高騰した要因としては、発売された年代やゲームソフトそのものの希少性、工場出荷パッケージの状態や店舗でハンガーに吊るして陳列する為のタブの状態などが挙げられるという。ゲームの査定を手掛けるワタ・ゲームズの鑑定によると、落札されたゲームソフトのコンディションに関する評価は9.6で、シール(パッケージ)の品質はA+だったという。
またヘリテージ・オークションの出品ページでは次のように解説されている。「これは『スーパーマリオ・ブラザーズ』の4番目のバージョンとして、ごく短期間のうちに生産されたものでした」
当該ソフトは1986年の後半から、任天堂のトレードマークが製品の箱に追加される1987年初頭までの間に製造され、米国で販売されたものとなっている。
さらに、パッケージは工場出荷時のコンディションに近く、一定期間の間に製造されたことを表す特殊なプリントも施されていた。出品ページによると、これまで『スーパーマリオ・ブラザーズ』のソフトとしてはワタ・ゲームズが9.4の評価をつけ、2020年7月に11万4千ドル(約1260万円)で落札されたものが過去最高の落札価格を記録していた。
関連ニュースとして、今年1月のヘリテージ・ライヴのオンライン・オークションでは「(海外版)ポケットモンスター・カードゲーム第1弾 スターターパック及び拡張パック 第1弾」の未開封ボックスが40万8千ドル(約4200万円)で落札されている。また、同オークションの期間中に、任天堂がプレゼンテーション用に生産した、わずか2枚しか存在しないカードのうちの1枚である「カメックス」が36万ドル(約3700万円)で落札され、ポケモン・カードとしては過去最高の落札価格を記録している。
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