Photo: Nintendo

『星のカービィ』シリーズと『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズを手掛ける桜井政博は『大乱闘スマッシュブラザーズ』に登場する87のキャラクターの勝率はほぼ50%で、上位と下位の差はわずか4.25%であることを明らかにしている。

桜井政博はゲーム制作から「セミリタイア」して、ゲーム・デザインに関するYouTubeの活動へと移行している。今回、桜井政博は「平均と平凡は同じ」というタイトルの動画で『大乱闘スマッシュブラザーズ』のキャラクターに適用した思想について語っている。

桜井政博はキャラクターをユニークに保つには弱点を補ったり長所を削ったりするのではなく、「長所がある分は短所を大きくする」ことが大切だと語っている。

こうすることで、どのファイターも長所と短所がはっきりしているため、ユニークな個性を持つことになり、ただすべてを平坦な平均値にするのではなく、めりはりのあるものにすることが大切だと桜井政博は語っている。

ゲームデザインの手法としての成功例については、いくつかの勝敗データを提示しており、これは『大乱闘スマッシュブラザーズ』の世界的なオンライン対戦から取られたもので、「誰のバイアスも入らない世界一公平なデータ」と評している。

それによると、最も勝率の高いキャラクターは「51.43%」の勝率で、最も勝率の低いキャラクターは「47.18%」の勝率となっている。その差は僅か4.25%で、他のキャラクターはこの狭い間に「綺麗なグラデーション」で収まっていると桜井政博は説明している。

桜井政博は動画を「勝率がすべて正しいというわけではないし、それぞれの感じ方が一番正しいことなのですが、野暮を承知でお伝えさせていただきました」と締めくくっている。

一方、ゲーム関連のニュースとしては先日、フロム・ソフトウェアは『エルデン・リング』の拡張版DLC『シャドウ・オブ・ジ・エルドツリー』の新たなトレイラー映像を公開している。

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