LGBTQを支援する非営利団体の「グラード」は初めてゲームに関するレポートを発表して、現在やっているゲーマーのうち約20%がLGBTQだが、LGBTQのコンテンツは3%以下であることを報じている。
「特にLGBTQのゲーマーにとって、ゲームは逃避や娯楽の源であるだけでなく、重要な自己表現の場でもあります」と「グラード」のCEOであるサラ・ケイト・エリスは述べている。
「LGBTQゲーマーにとって、自分たちがプレイするゲームに自分たちのコミュニティが表現され、他のゲーマーとの交流や自己表現の場として安全であることは、もはや過去のことになっています」
LGBTQコミュニティに属しているゲーマーは2020年から70%増加している。若年層ではその割合が増加しており、35歳以下のゲーマーにおけるLGBTQの割合は23〜28%となっている。
プラットフォーム別ではLGBTQのゲーマーはオープンワールドゲーム、シミュレーションゲーム、RPG、ホラーゲーム、パズルゲームを好み、非LGBTQのゲーマーはシューティングゲームを好む傾向が強い。アドベンチャー、アクションRPG、格闘、バトルロワイヤルゲームは、どちらのグループも同じように好むという。
購入の傾向に関してはLGBTQのゲーマーは非LGBTQゲーマーの1.4倍、自身のジェンダーに合ったキャラクターでプレイできるからという理由でゲームを購入したりプレイしたりする傾向がある。
一方、「グラード」は2023年11月にPC、Xbox、プレイステーション、Nintendo SwitchでLGBTQコンテンツを含むとタグ付けされたゲームの数を算出しており、タグが付けられたゲームはXbox、プレイステーション、Nintendo Switchのデジタルストアで販売されているタイトルの2%未満となっている。スチームに関しては、その割合は2.5%未満とやや高くなっている。
「入手可能なゲームの2%未満しかLGBTQのコンテンツがないことは、現代のメディアとかけ離れたものであり、ゲーム業界はLGBTQの消費者と私たちの同盟者を失望させています」とレポートには記されている。
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