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「キング・オブ・ドンキーコング」と呼ばれるビリー・ミッチェルは新たな証拠が公開されたことで自身の新記録のハイスコアが記録として復活することが明らかになっている。

2018年、ビリー・ミッチェルが『ドンキー・コング』で記録したハイスコアの数々は他のゲーマーから疑問視されることとなっていた。「ツイン・ギャラクシー」のフォーラムではビリー・ミッチェルが記録を破るために公平性を保つために通常必要とされる公式の無改造ハードウェアではなく、エミュレーターを使用していたことを示唆する証拠が次々と提供されていた。

「独立性のある調査」の結果、ビリー・ミッチェルのハイスコアは「ツイン・ギャラクシー」のゲーム・データベースや『ギネスブック』から抹消されている。『ギネスブック』は2020年に判断を覆している。2022年には法律家からも不正行為が非難されることになったが、以来ビリー・ミッチェルはそうした非難と闘ってきている。

2022年、ビリー・ミッチェルは法廷闘争のストレスでヘルニアと心房細動を患うことになったとも述べている。

しかし、世界でも最高峰のゲームの大学カリキュラムを作り上げたマイケル・ザイダ博士による新たな証拠でビリー・ミッチェルの無罪が証明されているという。2ページにわたるこの文書によれば、ビリー・ミッチェルの記録更新の試みで報告された不審な異常は、改造されていない『ドンキー・コング』のアーケード・ハードウェアでも「部品の劣化が原因でハードウェアが故障していた場合」、発生する可能性があるとされている。

これを受けて「ツイン・ギャラクシー」のゲーム・データベースにはビリー・ミッチェルの3つのハイスコアが復活することとなっている。

「ビリー・ミッチェルに代わってマイケル・ザイダ博士が提供した専門家の意見を公正に考慮して、ビデオ・ゲームのスコア史の綿密な記録と保存に対する『ツイン・ギャラクシー』の役割を考えると、『ツイン・ギャラクシー』のウェブサイトの歴史的公式データベースに、ビリー・ミッチェルのスコアを復活させることにしました」と声明には記されている。

「ツイン・ギャラクシー」はビリー・ミッチェルの不正行為を非難する当初のスレッドは削除されている。しかし、ビリー・ミッチェルのハイスコアは「ツイン・ギャラクシー」の継続的に更新されるスコアボードには反映されない。

「ツイン・ギャラクシー」の弁護士であるデヴィッド・タッシュローディアンはビリー・ミッチェルの法廷闘争の「準備を整えていた」が、「膨大な費用がかかりそうであり、両者とも裁判では多くの不確定要素に直面していたため、自分たちのやりとりで和解させたがっていた」とも語っている。

他のゲーム関連のニュースとしてはオブシディアン・エンタテインメントは「リッチで不思議で素晴らしい」RPGゲーム『アヴァウド』に搭載されるフレキシブルな戦闘システムを公開している。

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