Photo: Maxar Technologies

『マイクロソフト・フライト・シミュレータ』の非公式MOD「Ever Given – Suez Traffic Jam」で、スエズ運河を塞いでいたコンテナ船のエヴァーギヴン号がゲームに登場していたことが明らかとなっている。

世界最大級の大型コンテナ船、エヴァーギヴン号はスエズ運河で座礁して動けなくなり、国際物流に影響が拡大していた一方、インターネット上では多くのネタ画像が登場して話題となっていた。22万トン級のエヴァーギヴン号は現地時間3月23日に座礁し、3月28日の時点ではまだ動けない状態だったが、現在離礁に成功し、スエズ運河の通航が再開されたと報道されている。

このMODは現在一部利用できないが、TikTokユーザーのトラヴィスはMODのゲームプレイを撮影した動画を投稿していた。この動画でトラヴィスは、飛行機のキャプテンとしてゲームをプレイしながら、スエズ運河の上空から座礁した船の様子を見せ「(これは)大問題だ」とコメントしている。その後マイクロソフトのCEOサティア・ナデラのテクニカル・アドバイザー、マット・ヴェローゾがこの動画をツイッターで拡散している。

『マイクロソフト・フライト・シミュレータ』の開発会社、仏アソボ・スタジオは衛星データを使用してゲーム内の地図を更新しているため、長期間にわたってエヴァーギヴン号が座礁した場合、本編のプレイヤーも低空飛行で現場を確認できる可能性もあった。

『マイクロソフト・フライト・シミュレータ』は現地時間2月16日に大型アップデートが配信され、様々な要素が改善されている。今回のアップデートでブリストル、バーミンガム、オックスフォードなどのイギリスの都市で詳細な地図データに基づく飛行プレイが楽しめるようになり、市内の名所が空から確認できるようになっている。

アップデートには70以上の新しい名所の追加、80以上の空港や標高データの改善、着地の際の問題点の修正も含まれている。

3月28日の時点でエヴァーギヴン号はスエズ市近隣の運河の南入口から北に約6km離れたところで座礁しており、いつ離礁するのか明らかになっていなかった。複数の救助チームが船の離礁に向けて取り組んでいたが、スエズ運河庁長官のオサマ・ラベイ中将は記者会見でこの問題は解決しそうかという質問に対して「わからないので答えられません」と述べていた。

この時点で船を動かすための作業は進んでいるものの、船はまだ動けない状態だと発表されていた。

今回の騒動でツイッター上に様々なネタ画像が誕生し、拡散されている。ネタ画像の例はこちらから。

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