Photo: Take-Two Interactive

『レッド・デッド・リデンプション』の販売元であるテイクツー・インタラクティヴは直近の決算説明会において同社のゲームがこれ以上映画化される可能性は極めて低いことを示唆している。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』や『ザ・ラスト・オブ・アス』の映像作品化が成功していることを受けて、決算説明会でアナリストはテイクツー・インタラクティヴに自身の知的財産の映像作品化にさらに投資する興味はあるかと尋ねている。現在、テイクツー・インタラクティヴは『ボーダーランズ』と『バイオショック』の映像作品化が進められている。

「おそらく経済的には比較的小さなものになると思っています」とCEOのストラウス・ゼルニックは答えている。「投資対象の中でも典型的に難しい投資対象であることを私はよく分かっています。2つの成功を挙げることは注目に値しますが、お金が失われることになった多くの失敗があるのも事実です」

ストラウス・ゼルニックはテイクツー・インタラクティヴの前にコロンビア・ピクチャーズ・テレビジョンに勤めており、1983年に同社の副社長になり、1988年には代表取締役となっている。その後、彼は20世紀フォックスでも4年間代表取締役を務めている。

彼はその後にクリスタル・ダイナミクスに採用され、2007年に投資家による段階的買収を経てテイクツー・インタラクティヴの代表取締役に就任している。

「『ボーダーランズ』と『バイオショック』は楽しみですし、今後もクリエイティヴ面でも不可欠で、経済的にもいいものあれば、選んでライセンスしていきたいと思います」

エンタテインメント業界を「本当に大変なビジネス」と評するストラウス・ゼルニックは不必要なリスクを冒すことはテイクツー・インタラクティヴの利益にならないと説明している。「この会社の未来や価値、知的財産をエンタテインメント業界といった別の分野で他の人物がやったことに預けることはしません」

「だから、私たちは厳選していくことを続けていくでしょう」とストラウス・ゼルニックは締めくくっている。「自分たちで投資することなく、広範なアプローチを取ったとしても、私たちの本業においてより大きな経済的機会があることを考えると、そうした機会というのは限られています」

この発言を受けると、テイクツー・インタラクティヴが『レッド・デッド・リデンプション』や『マフィア』、『ブリー』、稼ぎ頭の『グランド・セフト・オート』をすぐさま映像作品化することは考えづらい。

その他のゲーム関連のニュースとしては『コール オブ デューティ:モダン・ウォーフェアIII』は「マカロフ公開トレーラー」映像が公開されており、「ノー・ロシアンズ」のミッションの映像が含まれていることから物議を醸している。

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