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マイクロソフトによるアクティヴィジョンの買収案がニュージーランドで承認され、あとはオーストラリアとイギリスの規制当局を残すのみとなっている。

ニュージーランドの消費者庁は690億ドル(約9兆8000億円)の買収についてゲーム機やクラウド・ゲーム・サービスの競争を脅かすものではないと判断している。加えて、『コール オブ デューティ』シリーズ、『オーヴァーウォッチ2』、『ワールド・オブ・ウォークラフト』といったタイトルは消費者の選択を決定する重要な要素にはならないと判断されている。

「『コール オブ デューティ』を初めとしてアクティヴィジョンのゲームはニュージーランドで人気ですが、我々の調査ではニュージーランドでマイクロソフトと競争するために『絶対に必要』とは判断されませんでした」と消費者庁の委員会で委員長を務めたジョン・スモール博士は声明で語っている。

マイクロソフトはニュージーランドの判断について言及して、起こりうる影響に対する委員会の徹底的な調査への感謝の念を述べている。

「アクティヴィジョンの買収に関するニュージーランドの公正取引委員会による思慮深い判断を有り難く思っていますし、買収を無条件で承認するという決定を歓迎します」とマイクロソフトは述べている。「今回の買収は最終的にゲーム業界とゲーマーに恩恵をもたらすものであり、買収の締結に引き続き取り組んでいきます」

一方、オーストラリアの消費者庁・公正取引委員会は今年2月の時点でアクティヴィジョンの買収に対する審査を一時中断している。その理由は「海外の規制当局と連動している」もので、規制当局の調査の独立性が損なわれる恐れがあるため、この手の経緯が明らかにされることはあまりない。

イギリスの当局は今年4月の時点で買収が「クラウド・ゲーム市場の競争を損ない、英国のゲーマーのイノベーションと選択肢の減少につながる」と述べていた。

その他のゲーム関連のニュースとしては『コール オブ デューティ』シリーズの最新作『モダン・ウォーフェアIII』はティーザー動画が公開されて、発売日が明らかになっている。

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