マイクロソフトによるアクティヴィジョン・ブリザードの買収はマイクロソフトの状況が変わったためにイギリスの競争・市場庁を説得するための期限10月18日になることが明らかになっている。
当初の期限は7月18日だったが、マイクロソフトがカリフォルニア州北部地区連邦地裁で勝訴したことで、イギリスでも障壁となる状況に対処する機会が与えられることになっている。
Update on Activision Blizzard’s merger with Microsoft: agreement deadline extended
The recent decision in the U.S. and approvals in 40 countries all validate that the deal is good for competition, players, and the future of gaming.
Given global regulatory approvals and the…
— Lulu Cheng Meservey (@lulumeservey) July 19, 2023
「アメリカでの最近の判断と40ヶ国で認可されている状況は、今回の買収が競争、プレイヤー、ゲームの未来にとっていいものであることを立証しています」とアクティヴィジョン・ブリザードのCOOであるルル・チェン・メサーヴェイは述べている。
「世界的な規制当局の承認と、イギリスの競争・市場庁も英国での懸念に対応するための救済措置があることを認識していると確信していることも含めて、アクティヴィジョン・ブリザードとマイクロソフトの取締役会は10月18日以降までは買収契約を終わらせないことを承認しました」と彼女は説明している。
マイクロソフトのゲーム部門のCEOであるフィル・スペンサーも次のような見解を示している。「買収が成立することを楽観視していますし、あらゆる場所のプレイヤーにより多くのゲームを届けられることが楽しみです」
イギリスの競争・市場庁はゲーム業界に競争のための条件を整えることが「不可欠」であり、今回の買収はそれを阻むものだと表明している。
「マイクロソフトは問題に対処するために建設的な姿勢で協力してくれましたし、そのことには感謝していますが、彼らの提案は我々の懸念を改善するために有効なものではなく、新しくダイナミックな市場において競争を非効率に抑制してしまうものでした」とイギリスの競争・市場庁のマーティン・コールマンは説明している。
マイクロソフトはアクティヴィジョン・ブリザードを約700億ドル(約10兆円)で買収することを2022年に発表している。マイクロソフトはアクティヴィジョン・ブリザードを買収することで、『コール オブ デューティ』や『クラッシュ・バンディクー』、『スパイロ・ザ・ドラゴン』、『ウォークラフト』、『ディアブロ』、『オーバーウォッチ』、『キャンディ・クラッシュ』といったゲームの権利を手にすることになる。
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