『ポケモンGO』の開発元であるナイアンティックは230人の従業員の解雇、次期マーヴェルのゲーム作品の開発中止、ロサンゼルスのスタジオの閉鎖といった一連の人員削減を発表している。
従業員に送られたメールでナイアンティックのCEOであるジョン・ハンケは「収入よりも支出で速く成長を遂げてきた」が、最近の作品が投資に見合った「収入をもたらさなかった」と述べている。
結果、ナイアンティックはロサンゼルスのスタジオを閉鎖して、『マーヴェル・ワールド・オブ・ヒーローズ』の開発を中止し、1月にリリースした『NBAオールワールド』のサービスを中止するを発表している。
こうした変更により従業員230人前後の解雇にも繋がっている。ナイアンティックは「より直接的な成果主義的な文化」と共に高品質の少ないタイトルに軸足を移すという。
ジョン・ハンケは人員削減について「世界的なマクロ経済の減速による厳しい市場環境と、モバイルゲームおよびAR市場における独自の課題」のためだと説明している。
「『ポケモンGO』のリリースから数年が経って、モバイル市場は過当競争となり、アップ・ストアやモバイル広告業界の変化は新たなモバイル・ゲームを大規模に立ち上げることをどんどん難しくしています」とジョン・ハンケは述べている。「AR市場の発展はテクノロジー面での課題から期待よりも遅く、マクロ環境を考慮して大手が投資を減速させている事態に直面しています」
今後のナイアンティックのトップ・プライオリティは『ポケモンGO』を「健全に恒久的なゲームとして成長させ」、「最近リリースしたゲームを成功させる」ことだという。
「『ピクミン ブルーム』、『ペリドット』、『モンスターハンター・ナウ』の展望については自信を持っています」とジョン・ハンケは述べている。「しかし、やらなければいけないことがたくさんあります」
ゲーム業界では従業員の解雇が続いており、マイクロソフトとメタは1万人を解雇しており、3月にEAは従業員の6%を削減している。
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