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ストリーミング・プラットフォーム「ツイッチ」は同社の成長が見込みに達していないとして400人を削減することを発表している。

ツイッチのCEOであるダン・クランシーは現地時間3月20日に声明を発表して、400人以上を削減することを明かしている。

「多くの企業同様、私たちのビジネスも現在のマクロ経済状況の影響を受けており、ユーザーと収入の成長は私たちの見込むペースに達していません」とダン・クランシーは述べている。「持続的に私たちのビジネスを運営するために従業員規模を縮小するという非常に難しい決断をしました」

テック企業やゲーム界では最近立て続けに人員削減が行われており、メタのマーク・ザッカーバーグは追加で1万人の人員を削減することを発表している。その1週間前にはテイクツー・インタラクティブが子会社のプライベート・ディヴィジョンを中心に人員を削減することを発表していた。

今年1月、マイクロソフトはアクティヴィジョン・ブリザードの買収を進める中、1万人の人員を削減することを発表している。

ツイッチのダン・クランシーは次のように述べている。「共にコミュニティを築いていくことに注力する中で、この決断は極めて難しいもので、熟考せずに下したものではありません」

ダン・クランシーは前CEOのエメット・シアーが3月16日に退任したことを受けて引き継いでおり、今回の発表は就任から1週間を待たないものとなっている。

「最初の子どもが生まれたばかりの中でツイッチとの自分の未来について考えていました」とエメット・シアーは退任時に述べている。「ツイッチのことは自分にとって育てている子どものように感じてきました。ツイッチが必要としてくれるのなら、ずっといたいですが、16歳になってツイッチは家を出て、1人で暮らす時期になったと感じています。なので、非常に痛切な思いと共にツイッチのCEOを辞めることにした決断をみなさんにお伝えします」

エメット・シアーはアドバイザーとしてツイッチに関わっていくが、ダン・クランシーについて「ツイッチのコミュニティ、ストリーマー、スタッフを気にかけて、ツイッチとツイッチを足らしめているものを理解してくれると思います」とも述べている。

ツイッチは本日3月23日から3月29日まで合計20名のストリーマーが参加する「格闘ゲームWEEK」を開催している。

詳しくはこちらから。

https://blog.twitch.tv/ja-jp/2023/03/19/fighting-game-week-jp

同じくストリーミング・プラットフォームの「ストリームエレメンツ」はクリエイター多様性プログラムを開始して、ストリーマーの少数派を支援していくことを発表している。

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