Photo: EA Sports

オーストリアの裁判所はゲーム『FIFA』のアルティメット・チーム・パックを「違法なギャンブルの一種」と判断して、プレイステーションの製造元であるソニーに338ユーロ(約49,000円)を払い戻すように命じている。

『ゲーム・ヴィルトシャフト』の報道によれば、オーストリアのヘルマゴール地方裁判所はウィーンの法律事務所の「Salburghas」がソニーとエレクトロニック・アーツに対して起こしていた裁判の判決を下している。

裁判所は『FIFA』のアルティメット・チーム・パックが購入のたびに価値が変動するため、「ライセンスの必要なギャンブル・ゲーム」に分類すべきだと述べている。

結果、ソニーは338ユーロの払い戻しを命じられている。しかし、ソニーはこの判決についてまだコメントを出しておらず、まだ控訴する余地があるという。

ソニーが今回の訴訟で被告となっているのは『FIFA』のアルティメット・チーム・パックがプレイステーション・ストアを通して購入されたためとなっている。

『FIFA』のアルティメット・チーム・パックは世界各国で政府機関からの監視の目が厳しくなっている。

2022年6月、ノルウェーの消費者庁はエレクトロニック・アーツが「ガチャと誘導行為で子どもを標的にしている」として、「仮想通貨を使うことで現実世界の金銭的コストを隠蔽している」と述べている。

昨年11月、ニューカッスル大学とラフボロー大学の研究によりガチャは「子どもたちに金銭的・精神的被害を与える」結果が明らかになっている。

今年に入って欧州議会はゲーム業界におけるガチャの取り締まりを厳しくする決議を行っている。今年1月、ガチャを非難する報告書が1月に欧州議会で正式に採択され、ゲーム開発者に対して「ゲーム中毒、孤立、サイバーハラスメントにつながる誘導的なゲームデザイン」をやめるよう呼びかけている。

この報告書を採択することで欧州議会は「ビデオ・ゲーム開発者に対してガチャの仕組みにおける確率の透明性を高めること」を要求している。

一方、50セントはゲーム『グランド・セフト・オート6』の内容をほのめかすソーシャル・メディアへの投稿を削除したことが明らかになっている。

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