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スクウェア・エニックスはターン制ストラテジー・ゲーム『シンビオジェネシス』で使うブロックチェーン技術の詳細が明らかになっている。

昨年11月に発表された『シンビオジェネシス』は「新たなNFTプロジェクト」と評されていて、「Web3のファンのために一からデザインされたデジタル・アートを収集するプロジェクト」と紹介されていた。

今回、スクウェア・エニックスは『シンビオジェネシス』で使われるブロックチェーン技術についての続報を発表している。

プレス・リリースによれば、『シンビオジェネシス』は「ターン制アドベンチャーで展開される物語と結びついた」約10000点のデジタル・アートを収集する「ユニーク」なWeb3体験になるという。

「アートは、プレイヤーが戦略的に行動するたびに進化していきます。プロジェクトは様々なキャラクターを表すデジタル・アートを入手することで得られる情報を基にユニークな物語が展開する神秘的な浮遊大陸が舞台となります」

「プレイヤーはデジタル・アートを保有したり取引したりすることで、秘密の世界とその住人に関する数々の魅力的なストーリーをアンロックでき、様々なミッションを達成することでアートを獲得できます」

プレイヤーはポリゴンを通して「デジタル・アートを複製したり売却したりする」ことができるという。「NFTの収集品は世界を探索してアイテムを見つけることで、プロフィール写真などに使うことができます」

『シンビオジェネシス』は複数のエンディングになると見られるが、「特定の条件を満たした」3人のプレイヤーだけが、進行中の物語の結末を決定する最後の「ワールドミッション」に参加することができるという。

「今回のコラボレーションは、Web3が世界最大の開発社の間でますます支持を得ていることを示すものであり、この革新的な技術の積み重ねとそれらがもたらすメリットが、ゲームに関して大きな可能性を秘めていることを改めて証明しています」とポリゴン・ラボのアーヴィット・ゴーエルは語っている。

『シンビオジェネシス』は2023年春のリリースが予定されている。

スクウェア・エニックスの代表取締役社長である松田洋祐は年頭所感で2023年がブロックチェーン・エンタテインメントにとって「新しい成長のステージへと移行してゆく年となることを期待」すると述べている。

松田洋祐はブロックチェーンについて次のように述べている。「当社グループも、昨年発表したタイトルも含めた複数のブロックチェーンゲームを現在開発中であり、今年中にさらに多くのタイトルを公表すべく準備を進めています。また、投資に関してもグローバルにソーシングを実施し、国内外を問わず有望な事業体への出資を継続してゆきます。2023年は、ブロックチェーンゲームが、狂乱から混乱を経て、新しい成長のステージへと移行してゆく年となることを期待します」

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