スクウェア・エニックスの代表取締役社長である松田洋祐は2023年がブロックチェーン・エンタテインメントにとって「新しい成長のステージへと移行してゆく年となることを期待」すると述べている。
2021年、スクウェア・エニックスは『ミリオンアーサー』の成功を受けて、ブロックチェーンやNFTに投資していくことを発表していた。
2022年の年始に松田洋祐はブロックチェーンやNFT、メタヴァースの技術を使ったゲームに取り組んでいくことを改めて宣言していた。プレイヤーからは批判も寄せられたが、スクウェア・エニックスの株価は当時8%上昇している。
しかし、昨年6月の時点で松田洋祐は「『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』のブロックチェーン・ゲームを作るのはまだ早い。そこまで考えていない」という趣旨の発言をしていた。
今回、年頭所感で松田洋祐は2023年がブロックチェーン・エンタテインメントにとって「新しい成長のステージへと移行してゆく年となることを期待」すると述べている。
松田洋祐は「Web3.0」を巡る状況について次のように述べている。「マクロ経済の急激な変動に連動する形で仮想通貨・NFT(非代替性トークン)マーケットがボラタイルな動きとなったことに加え、昨年11月にはFTXがスキャンダラスな形で破綻するなど、特に後半はブロックチェーン関連の暗いニュースが相次ぎました」
彼は次のように続けている。「先述した仮想通貨業界の混乱などを経て、改めてブロックチェーン技術は『手段』でしかなく、お客様に新しい体験、面白さを届けるという『目的』を達成するために、実現すべきことは何かを議論する動きが出てきている昨今の潮流は、今後の業界の成長のために大変好ましいことであると捉えています」
松田洋祐はブロックチェーンについて次のように締めくくっている。「当社グループも、昨年発表したタイトルも含めた複数のブロックチェーンゲームを現在開発中であり、今年中にさらに多くのタイトルを公表すべく準備を進めています。また、投資に関してもグローバルにソーシングを実施し、国内外を問わず有望な事業体への出資を継続してゆきます。2023年は、ブロックチェーンゲームが、狂乱から混乱を経て、新しい成長のステージへと移行してゆく年となることを期待します」
スクウェア・エニックスについては昨年12月に『ファイナルファンタジーXVI』が2023年6月22日に発売されることが明らかになっている。
スクウェア・エニックスは発売日の発表に加えて、『ファイナルファンタジーXVI』の中世ヨーロッパをモチーフにした世界観を紹介する最新トレイラー動画「リベンジ」を公開している。トレイラー動画は復讐の炎に身を焦がす主人公に注目を当てた内容となっており、主人公がモンスターと闘っているゲームプレイ映像も初公開されている。
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