Photo: Blizzard Entertainment

ブリザード・エンターテイメントはファン待望のゲーム・イベント「ブリズコン」の復活を発表している。

「ブリズコン」は2019年以降、現地では開催されておらず、2021年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴いオンライン開催だったため、例年に比べて規模は縮小されていた。

また、2022年には当初「ブリズコン」の開催を予定していたものの、「安全で皆が楽しめる、内容が盛りだくさんのイベント」にするのは困難だとして、ブリザード・エンターテイメントは開催を中止している。

今回の発表は、ブリザード・エンターテイメントの公式サイトに掲載された年末の最新情報で触れられている。この情報から「ブリズコン」のエグゼクティヴ・プロデューサーにエイプリル・マッキーが就任したことが判明しているが、それ以上の情報は発表されていない。

ブログ記事の中で、CEOのマイク・イバラは「そうです、『ブリズコン』が復活します」と述べて「来年早々に詳細を発表します!」と明言している。だが、このコメントでは「ブリズコン」の開催時期や実施内容などの発表時期については明かされていない。

「ブリズコン」の現地開催は直近では2019年となっており、『ディアブロ4』や『オーバーウォッチ2』の発表のほか、eスポーツ・トーナメントでは「スタークラフト2 ワールド・チャンピオンシップ・シリーズ」のグローバルファイナルが開催された。

様々な対面式イベントが復活しつつある現在、「ブリズコン」が復活するのは当然の流れといえる。だが、現在のブリザード・エンターテイメントが置かれている状況は2019年当時とはまったく異なっている。親会社のアクティヴィジョン・ブリザードではセクシャル・ハラスメントや性差別などが社内全体で横行しており、こういった問題の深刻さを考えると「ブリズコン」の開催も危ぶまれる。

また、マイクロソフトによるアクティヴィジョン・ブリザードの買収計画をめぐる問題も継続している。マイクロソフトは買収の成功を確信しているが、合併に反対する様々な動きが起こっている。最も注目すべきは先日、米連邦取引委員会(FTC)がプレスリリースを発表して、買収計画を差し止める意向を明らかにしたことと言える。このような緊迫した状況下で、マイクロソフトが次回の「ブリズコン」で存在感を示せるかどうかはまだわからない。

その他のニュースとして、アマゾン・ゲーム・スタジオは無料オンラインRPG『ロストアーク』の一部のスキンを「欧米の基準により合うように」デザインを変更すると明かしている。

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