Photo: Jingle Jam

チャリティー・ゲーム・イベント「ジングル・ジャム」は今年のチャリティー・イベントで8万5000人から合計340万ポンド(約5億5000万円)を超える支援金が集まったと発表している。

12月1日から12月15日まで開催されたジングル・ジャムのイベントでは、35ポンド(約5600円)以上の寄付をした人を対象に、価格にして1000ポンド(約16万円)相当のゲーム約90本をプレゼントしている。さらに参加者のうち300人以上が自身のツイッチ・チャンネルで動画を配信して視聴者に募金を呼びかけている。また、ジングル・ジャムの主催者もツイッチ・チャンネル「Yogscast」で、すべてボランティアによって企画・運営された動画を配信している。

ジングル・ジャムは2011年に始まり、今年のイベント分を合わせるとチャリティ団体への募金額は合計2200万ポンド(35億4000万円)以上になるという。「Yogscast」の設立者の一人で、ジングル・ジャムの主催者であるルイス・ブリンドリーは次のように述べている。「今年のイベントでは、チャリティー団体の皆様に、これほどの額を集められたことを大変嬉しく思っています。そして、寄付者へのプレゼント用にゲームやクーポンコードを寄贈してくださった寛大なるパブリッシャー、デベロッパー、パートナーの皆様に大変感謝いたします」

ジングル・ジャムは今年のイベントで集めた募金を、異なる使命を持つ12のチャリティー団体の支援金に充てるという。

・英国赤十字社:ウクライナ紛争で被災した人々や、そのほかの紛争地域からイギリスに避難してきた若者に必要な支援を提供している。

・キャンペーン・アゲインスト・リヴィング・ミザラブリー(CALM):自殺を防止し、生きることの素晴らしさを説いている。

・ドッグズ・フォー・オーティズム:自閉症の人向けの介助犬を訓練したり、ドッグセラピーを無償で提供している。

・ハンチントン病協会:進行性の神経変性疾患であるハンチントン病を患う子供たちを支援している。

・キッズスケープ:いじめの被害を受けた子どもたちとその家族がより良い人生を送れるように実践的なサポートを提供したり、多様性のあるコミュニティを紹介している。

・マーメイズ:トランスジェンダーやノンバイナリーといった、多様なジェンダーを持つ子どもたちにつながりを提供したり、自分らしさに誇りを持って成長するための機会を増やす活動に取り組んでいる。

・モーベンバー:前立腺がんや精巣がんなど、現代の男性が直面する複雑な健康問題の改善に取り組んでいる。

・リセット・メンタル・ヘルス:生活資金に困っていて、十分なケアを受けれていない黒人コミュニティの成人に無料で心理的なケアを提供して、メンタルヘルスの向上を図る。

・スペシャル・エフェクト:障がいを持つゲーマーや重病の子どもたちに娯楽や交流の機会を提供している。

・スペシャル・オリンピックス・グレート・ブリテン:2023年にベルリンで開催される世界最大級のインクルーシヴ・スポーツイベント「スペシャル・オリンピックス夏季世界大会」にイギリス代表として参加するスペシャル・オリンピックスGBアスリート・チームを派遣している。

・ウォレスとグルミットのグランド・アピール:ブリストル小児病院が新たな試みとして設立した子ども向けの施設であるジングルジャム・ビルディングに資金提供している。

・クジラとイルカの保護協会:クジラとイルカを自然の生息地で保護する活動をしている。

ジングル・ジャムは来年もチャリティ・イベントを開催予定となっている。ジングル・ジャム会長のリッチ・キースは次のように述べている。「2022年は多くの人々にとって困難なことがあった年だったと思いますが、それでも2021年を上回る寄付金を集めることができてとても感激しています。これだけの寄付金を、各チャリティ団体がそれぞれの使命を遂行できるように、活動資金として提供できるのを嬉しく思います。2023年にもジングル・ジャムのイベントを開催できるよう、参加者の皆様からの応募をお待ちしております」

その他のニュースとして、連邦取引委員会はエピック・ゲームズが児童オンラインプライバシー保護法に違反したなどとして、制裁金約5億ドル(約710億円)を科している。

Copyright © 2024 BandLab UK Limited. NME is a registered trademark of BandLab UK Limited being used under licence.

関連タグ