Photo: Jessica Gonzalez

アクティヴィジョン・ブリザード・オールバニー支社の品質保証スタッフが数ヶ月にわたって上層部が反対する中、正式な労働組合の結成に成功したと報じられている。

2022年7月に労働組合の結成を発表した「ゲーム・ワーカーズ・アライアンス・オールバニー」は、ツイッターで「我々は勝利しました」と報告している。

組合の結成は成功したが、アクティヴィジョン・ブリザード社の上層部は数ヶ月にわたって組合結成に関する投票の阻止を試みていた。今年8月、ゲーム・ワーカーズ・アライアンス・オールバニーは同社が組合の結成を阻止すべく「不当な手段」で「労働に関する基本的な権利を明確かつ意図的に否定する決定」を下すつもりだと主張していた。

また、アクティヴィジョン・ブリザード社は先月、土壇場でオールバニー支社の投票に関する集計時期の変更を試み、「従業員の声を抑圧しようとしている」と批判されている。

オールバニー支社のQAテスターであるアマンダ・レイヴンは『ワシントン・ポスト』の取材に応じて、組合員は勝利を「確信」していたが、結果に「非常に嬉しく満足しています」と述べている。

この件について、アクティヴィジョン・ブリザード社の広報担当者は『ワシントン・ポスト』紙で次のような声明を発表している。

「当社はあらゆる選択肢を検討しており、すべての従業員にとっての最善策は何かを考え、何百万ものプレイヤーの皆さんに最高のゲームタイトルをお届けすべく注力しています。当社は今もなお、オールバニー支社の全従業員に投票権を与えるべきだったと考えています。投票権は全従業員が公平に持つ基本的な権利です」

今年10月、アクティヴィジョン・ブリザード社のチーフ・コミュニケーション・オフィサーであるルル・チェン・メサーヴェイが社内全体にスラックで「労働組合に加入した従業員の昇給や福利厚生の利用を承認しない」とメッセージを送り、それが不当労働行為にあたるとしてアメリカ通信労働組合は同社を告発している。

また同月、全米労働関係委員会はアクティヴィジョン・ブリザード社が組合員に対する違法な報復として昇給を不当に見合わせたと指摘していた。

その他のニュースとして、ゼニマックス・メディアの品質保証スタッフがマイクロソフトの従業員として初めて労働組合を結成したと報じられている。

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