Photo: Striking Distance Studios

ストライキング・ディスタンス・スタジオ初のサバイバル・ホラーゲーム『カリストプロトコル』が12月2日に海外向けに発売されたが、一部のファンはヴィジュアルで様々な不具合が発生しているとして、スチームに否定的なレヴューを投稿している。

スチームでのレヴュー評価は本稿執筆時点では「やや不評」となっており、2,840件のレヴューのうち、71%が否定的なレヴューとなっている。

内容としては『カリストプロトコル』の映像のカクつきやヴィジュアルの不具合に言及しているレヴューが多く、事前の告知通りにハイエンドのグラフィック・ボードを使用すると、フレームレートが低下する事態が頻繁に起きるという。

あるレヴューには「現在(GeForce RTX)3080でレイトレーシングをオフに設定した後に、オープニングのエリアで歩こうとすると、カクついて、方向転換すらまともにできません」と記されている。「現時点ではパフォーマンス(ゲーム内の映像)が全然良くありません」

別のレヴューでは「3080を使っていますが、毎回フレームレートが20FPSまで落ちてしまいます。最初のイベント・シーンから下がりっぱなしで、それ以降も悪くなったままです」とコメントされている。

また、なかにはジョークを交えて書かれたレヴューもあり、ゲームを「カクツクプロトコル」と称している人もいれば、「本当の恐怖はフレームレートに潜んでいる」とコメントしている人もいる。

ストライキング・ディスタンス・スタジオは不具合についてコメントを出していない。なお、グラフィックス設定で「V-SYNC(垂直同期)」機能と「モーションブラー(映像への残像追加)」機能をオフにしたり、タスクマネージャーで『カリストプロトコル』の優先度を「高い」に設定したりすると、ゲームの動作が改善すると情報共有しているプレイヤーもいる。

『カリストプロトコル』が発売される数ヶ月前、ストライキング・ディスタンス・スタジオの設立者であるグレン・スコフィールドはゲーム制作時の長時間労働を称賛するかのような発言を謝罪している。

グレン・スコフィールドは「(日常で)イベントがある度に、私はゲームの話しかしません。私たちは週に6~7日働いています。強制されていません」とツイッターに投稿していた。「心身ともに疲れ切っても、新型コロナウィルスにかかったとしても働きます。バグ、不具合、パフォーマンスの修正、オーディオの最終確認。1日12時間から15時間。ゲームを作るとはこういうことです。大変な仕事です。昼食や夕食の後にまた仕事。そうするのは、ゲーム作りが大好きだからです」

この投稿に反発する反応が寄せられた後、グレン・スコフィールドは次のように謝罪している。「長時間労働ではなく、情熱と創造力を大切にしています。あのような投稿をしてしまい、チームに申し訳なく思っています」

その他のニュースとして、ヴァルヴ社のアクション・パズルゲーム『ポータル』シリーズのシナリオライターであるエリック・ウォルパウが最新作『ポータル3』のストーリーに関して「素晴らしいアイディアがある」と語っている。

Copyright © 2024 BandLab UK Limited. NME is a registered trademark of BandLab UK Limited being used under licence.

関連タグ