エヌヴィディア社はヴァルヴ社のアクション・パズルゲーム『ポータル』をレイトレーシングとDLSS 3に対応させた無料DLC『ポータル ウィズ RTX』のリリース日を発表している。
現地時間12月8日から配信される『ポータル ウィズ RTX』は、2007年発売の『ポータル』購入者向けに無料で配信され、最先端のヴィジュアルにアップグレードできる
ヴィジュアルのアップグレードにより、ゲーム内のライティングを大幅に改善するRTXグラフィックボードやNVIDIA DLSS 3に対応する。NVIDIA DLSS 3は負荷の大きい処理を低解像度で実行し、ゲーム動作は軽くしつつも高画質で表示できる技術となっている。
『ポータル ウィズ RTX』のスチーム・ストア・ページには次のように記載されている。「すべてのフレームはフル・レイトレーシング対応となり、高解像度のテクスチャや、ハイポリゴ・モデルを使用して4Kでの表示を実現しています」
リリースに先駆けて、エヌディヴィア社は『ポータル ウィズ RTX』のシステム要件を公式ブログで公開している。グラフィックカードの中にはRTXシリーズのグラフィックボードとDLSS 3に対応していないものもあるため、事前確認を推奨している。
エヌヴィディア社のライトスピード・スタジオを率いるジョン・スピッツァーは次のように述べている。「大人気ゲームのアップグレードにはオリジナル版のコアな部分を尊重しつつ、最先端技術を導入するというバランス感覚が必要となります」
また、ライトスピード・スタジオは『マインクラフト』と『クエイク2』にRTXグラフィックボードを導入した実績があるため、「ヴァルヴ社は『ポータル』への最先端グラフィック技術の導入をライトスピード・スタジオに信頼して託しました」と述べている。
『ポータル ウィズ RTX』はオリジナル版『ポータル』が15周年を迎えてから数ヶ月後にリリースとなる。一方、『ポータル』の続編『ポータル2』は2011年に発売されているが、3作目を開発しているかは不明となっている。
今年9月、『ポータル』シリーズの敵キャラクター「グラドス(GLaDOS)」役の声優エレン・マクレインはファンたちに「自分が“応援”するので、ヴァルヴ社に『ポータル3』の開発を促すメールを送ってほしい」と呼びかけている。また、その数か月前には、『ポータル』シリーズの脚本家エリック・ウォルパウが続編の制作を「ぜひやりたい」と発言している。
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