『ゴーストワイヤー トーキョー』のクリエイティヴ・ディレクターとして知られる中村育美が自身のゲームスタジオの設立を示唆している。
イギリスのゲーム関連サイト『プレイ・ダイアリーズ』によれば、このニュースはYouTubeのゲーム・ドキュメンタリー・チャンネル「カットシーンズ」が公開した短いドキュメンタリー動画の中で発表されている。
ドキュメンタリー動画で中村育美は16年に及ぶゲーム業界でのキャリアについて語っている。カプコンで『大神』の開発に携わったあと、ベセスダ・ソフトワークス傘下のタンゴ・ゲームワークスで9年間働き、『ゴーストワイヤー トーキョー』のクリエイティヴ・ディレクターを務めていた。
また、2019年に「E3」のベセスダ・ソフトワークスのステージ・プログラムでは『ゴーストワイヤー トーキョー』のプレゼンターを務め、多くの視聴者を一瞬で魅了したことで世界的に有名となったが、その時の心境についても語っている。
17分間のドキュメンタリー動画はこちらから。
中村育美は同年にタンゴ・ゲームワークスを健康上の理由で退社したことを明らかにしている。
「(ゲーム作りは)やはりアイデアだったり、チーム戦なので、いろんな問題が出てくるので、それが自分の健康にかなり影響を及ぼしていたのが一番大きな理由でした」と彼女は語っている。「健康じゃなければゲームは作れないじゃないですか。だったら、健康であってゲームを作れる環境って他にないのかなってすごい考えるようになって、実際に自分が壊れる前に辞めようと思ったのが一番で、いわゆる逃げようというのが正しい言い方かもしれない」
彼女は世界各地のゲームスタジオを訪問し、どうすれば「良い環境でゲームを作れるのかを学んできた」と語り、動画の後半でスタジオを立ち上げた際には多数の外国人を採用したいと述べている。
スタジオの名前は明らかにしていないものの、彼女は新作ゲームについては「ブラックジョークとか一杯入ったような」ものにしたいと語っている。
先日マイクロソフトはベセスダ・ソフトワークスを買収したが、『ゴーストワイヤー トーキョー』はPCとPlayStation 5向けに年内に発売されるという。
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