Photo: Sony

ニュージーランド在住のサウンド・アーティストが、プレイステーション5のデュアルセンス・コントローラーの振動機能を使用して演奏する音楽アルバム『ミュージック・フォー・プレイステーション(Music for PlayStation)』を発表している。

イギリスの音楽雑誌『ミックスマグ』によると、『ミュージック・フォー・プレイステーション』は、音楽配信プラットフォーム「バンドキャンプ」で無料配信されており、プレイステーション5のデュアルセンス・コントローラの振動機能を利用して制作された音楽アルバムとなっている。アルバム制作者のジェシー・オースティン=スチュワートは「聴覚の自由・不自由に関係なく誰でも音楽を楽しめるように工夫した」と語っている。

このアルバムは無料で配信されているが、再生するにはプレイステーション5のデュアルセンス・コントローラーが必要となる。コントローラーをパソコンに接続して再生ボタンをクリックすると、リズムとテンポだけを使った音楽がコントローラーの振動で再生される。

コントローラーの振動を利用することで、耳の不自由な人も、聴覚に障害がない人と同じように音楽を体験できるという。ジェシー・オースティン=スチュワートは次のように説明している。「今回僕が作った楽曲は、聴くのではなく(振動として)感じることしかできません。このアルバムは、聴覚に障害がない人だけでなく、難聴や耳が全く聞こえない人など、あらゆる聴力の人々が同じように音楽を体験できるようにデザインしました」

ジェシー・オースティン=スチュワートはニュージーランド在住の作曲家兼サウンド・アーティストで、現在は「障害のある人などもっと幅広い層の人々に空間音響の分野を楽しんでもらえる」活動に取り組んでいるという。

彼のウェブサイトは次のように紹介されている。「現在取り組んでいる創作活動では、主に空間音響の分野で障害と聴覚(というテーマの表現方法)を模索しつつ、人々が直面している経済面や教育面での問題を取り扱っています」

関連ニュースとして、『NME』は2020年8月にチャリティ団体「アティチュード・イズ・エブリシング(Attitude is Everything)」のリサーチ・キャンペーン責任者であるジェイコブ・アダムスに、新型コロナウイルス後の音楽業界でのアクセシビリティ(障害のある人でも楽しめる施設や設備)についてインタヴューしている。

ジェイコブ・アダムスはインタヴューで次のように語っている。「(コロナ後の)リスクの1つとして考えられるのは、一部の人々の間でアクセシビリティに対する配慮が忘れられ、重要性が下がることです。(音楽業界では)コロナ後の“ニューノーマル”を維持するという考え方と、コロナ以前の“ノーマル”に戻るべきだという違った考え方がみられますが、私たちは“ニューノーマル”という考え方を推進すべきだと考えています。そもそもコロナ以前の音楽業界で見られた“ノーマル”な環境は改善が必要でした」

さらに「アティチュード・イズ・エブリシング」は、聴覚に障害がある人が音楽業界での活躍の場を広げることを目的とした3年プログラムも実施している。

その他のニュースとして、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、ダフト・パンクそっくりのヘルメットが発見されて話題になっている。

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