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『ザ・シムズ4』のギャラリーに反ユダヤ主義および親ナチス的なコンテンツが相次いでアップロードされる事態を受けて、エレクトロニック・アーツはコンテンツ・フィルターに「重要なアップデート」を実施している。

エレクトロニック・アーツは11月22日に配信したアップデートで「コンテンツ・フィルターをレヴューして、重要なアップデートを実施しました」と発表している。

パッチノートによると、「『ザ・シムズ4』のギャラリーに、断じて容認できないコンテンツがアップロードされた事例」を確認したため、「今後、同じことが起きないように」検知フィルターの最新アップデートを行ったという。

エレクトロニック・アーツは次のように述べている。「当社がプレイヤーの皆さんに安全でクリエイティヴな環境を提供できるよう、皆さまにもご協力いただき感謝しております。当社は今後も不適切なコンテンツのアップロードが判明次第、迅速に削除し、違反を繰り返すユーザーを特定して排除します。また、さらなる改善が必要な場合に備えて、定期的に検知フィルターを見直していきます」

エレクトロニック・アーツはパッチノートの最後で、プレイヤーに「ギャラリーの“報告”ボタンを使用して、引き続き不適切なコンテンツやコメントを通報する」よう呼びかけている。

今回、エレクトロニック・アーツはフィルターを見直すきっかけとなった「容認できないコンテンツ」の詳細を明かしていないが、数週間前から複数のプレイヤーが反ユダヤ主義や親ナチス的なコンテンツを発見したとSNS上で報告しており、同社に対応を求めていた。

最近、俳優のデイヴ・シャペルが米バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライヴ』のオープニング・トークで反ユダヤ主義を「煽った」と非難されている。また、反ユダヤ主義者たちが高速道路で「カニエ(・ウェスト)はユダヤ人について正しい(発言をした)」と記載した横断幕を掲げたことに対して名誉毀損防止同盟などのユダヤ人団体が抗議したほか、イーロン・マスクによるツイッター社の買収後からヘイトスピーチが増加したと報じられている。

今年10月、エレクトロニック・アーツは『ザ・シムズ4』を無料化して、現在『ザ・シムズ5』を開発中で発売は「数年後」になると明かしている。

その他のニュースとして、ソニックチームが『ソニックフロンティア』は将来のシリーズに向けた礎となり、新システム「オープンゾーン」は今後もシリーズの基本形式として採用されるだろうと明かしている。

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