Photo: Infinity Ward

ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントはマイクロソフトのアクティヴィジョン・ブリザードの買収に関連して、エレクトロニック・アーツの『バトルフィールド』を例に「『コール オブ デューティ』シリーズにはとてもかなわない」と発言したことが明らかとなっている。

『PCゲーマー』によると、イギリスの競争市場庁(CMA)はマイクロソフトによるアクティヴィジョン・ブリザードの買収案を調査しており、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントが調査に協力する形で意見書を提出している。ソニーはアクティヴィジョン・ブリザード社の『コール オブ デューティ』シリーズが、競合他社が及ばぬほどの大きな成功を収めており、市場の競争性が失われる可能性があると指摘している。

さらに、ソニーは競合他社がどれだけリソースを投じても『コール オブ デューティ』シリーズ並みの「成功作を開発するのは不可能」であり、同シリーズの揺るぎない人気には追いつけないと主張している。加えて、『コール オブ デューティ』シリーズが「過去10年間でほぼ毎年」トップセールスを記録しており、特にFPSゲームの売り上げとしては「群を抜いている」と指摘している。

「(アクティヴィジョン・ブリザード社以外の)ゲーム会社は、『コール オブ デューティ』シリーズ並みの成功作を産み出せるリソースやノウハウを持っていません。具体的な例として、アクティヴィジョン・ブリザード社に次ぐサードパーティー・ゲームの大手であるエレクトロニック・アーツは、『コール オブ デューティ』の対抗馬として何年も前から『バトルフィールド』を手掛けています」

「それでも、EAには様々なAAAタイトルを開発してきた実績(例えば『FIFA』、『マス・エフェクト』、『ニードフォースピード』、『スターウォーズ:バトルフロント』など)があり、『バトルフィールド』のゲームシステムは『コール オブ デューティ』と類似しているにもかかわらず、『バトルフィールド』シリーズ(の売り上げ)は『コール オブ デューティ』にとてもかないません。2021年8月の時点で、『コール オブ デューティ』シリーズの累計販売本数は4億本以上に達していますが、『バトルフィールド』シリーズはわずか8870万本です」

一方、ソニーの見解とは逆に、エレクトロニック・アーツのCEOであるアンドリュー・ウィルソンは今年9月に『コール オブ デューティ』がXboxで独占販売されるのは『バトルフィールド』にとって「とてつもないチャンス」だと述べている。

今回の買収に際してマイクロソフトは、プレイステーション版『コール オブ デューティ』を販売する10年契約をソニーに提案して、同シリーズを「Xbox」で独占販売する計画を繰り返し否定している。しかし、ソニーはマイクロソフトにはいずれ同シリーズを独占する意思があると指摘しており、アクティヴィジョン・ブリザード社を買収すれば、消費者は『コール オブ デューティ』シリーズをプレイするためにプレイステーションからXboxに乗り換える可能性があると主張し続けている。

各国の機関が調査を進める中、マイクロソフトは買収が承認されると「確信しています」と述べている。しかし、米連邦取引委員会は買収を阻止するために反トラスト法違反の訴訟を起こす可能性があると報じられている。

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