Photo: Getty Images / Joe Brady / Stringer

「TSM」の名で知られるeスポーツ・チームの「チーム・ソロミッド(Team SoloMid)」は、主要スポンサーであるFTXトレーディングの経営破綻を受けて、今後の動きを「顧問弁護士に相談」していると発表している。

『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、FTXトレーディングスはTSMと10年間にわたるスポンサー契約を結んでTSMのネーミングライツ権を取得しており、チーム名を「TSM FTX」に変更した他、年間約2千万ドルをTSMに支払っている。

FTXの元CEOであるサム・バンクマン=フライドはこの契約の発表時に、従来のスポーツとeスポーツを比較して次のように述べている。「スポーツ産業にとってのeスポーツ、そして投資や金融にとっての暗号通貨は、巨大な産業をデジタル時代に合わせて再構築するようなものです」

しかし、その後FTXの経営状況は劇的に変わっている。先週、財務状態の悪化が噂され、大勢の顧客から合計で60億ドル(8千403億円)の出金要請が殺到した結果、FTXは破産申請するに至っている。

FTXの経営破綻に伴って米国証券取引委員会が顧客資金の取り扱いや暗号資産の貸付について調査を開始したと報じられている。サム・バンクマン=フライドは『ロイター』のインタヴューに対して、現在はCEOを辞任してFTXの本拠地であるバハマにいると述べているが、『ロイター』によるとバハマでは地元当局の監視下にあるため、元FTX幹部の仲間とともにドバイに逃れる方法を模索しているという。

一方、TSMは元スポンサーに関する悪いニュースが飛び交う中、「安定した利益を上げている」と『PCゲーマー』は報じている。

TSMは「世界中のファンの皆様とともに、FTXを取り巻く状況を注視しています」とツイートしている。「私たちはこの件について、報道以上の情報は知りません。現在、チーム、スタッフ、ファン、選手を守る次善の策を決定するため、法律顧問に相談しています」

「明確にしておくと、TSMは強固な(経済)基盤の上に成り立っています。私たちは安定した利益を上げており、今年、来年、そしてその先も黒字を見込んでいます。2023年も素晴らしい年になるのを楽しみにしています」

このことから、FTXの経営破綻の影響はそれほど大きくないとみられている。TSMは巨大なチームで、『フォーブス』誌が選ぶ世界で最も価値のあるeスポーツ企業として、4億5400万ポンド(約540億円)の評価額がつけられている。なお、TSMのウェブサイトではいまだに「TSM FTX」という表記がされており、契約上TSMはこの表記を使用し続ける義務がある可能性が高い。

その他のニュースとして、スチームではキリスト教聖書の電子書籍版『ザ・バイブル』がリリースされている。

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