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アクティヴィジョン・ブリザード社の最高経営責任者であるロバート・コティックが米国の共和党下院議員のマイク・ガルシアに5万ドル(約730万円)を献金したと報じられている。

米国では現地時間11月8日に中間選挙が実施されており、マイク・ガルシアはロサンゼルスの一部を含むカリフォルニア州の下院選挙第27区で、民主党下院議員のクリスティー・スミスと議席を争っていた。

同日午後8時に投票が締め切られた中間選挙は接戦が予想されていた。なお『コタク』によると、2020年の下院選挙ではマイク・ガルシアがクリスティー・スミスにわずか333票差で勝利している。

アメリカのニュースサイト『アクシオス』によると、マイク・ガルシアは選挙活動中に最大5万ドルを3人の献金者から受け取っており、このうちの1人がロバート・コティックだという。ロバート・コティックは長年にわたって共和党と民主党の両党に献金しているが、共和党の候補者を応援する傾向があると報じられている。

また、アメリカの『CNBC』は、ロバート・コティックは以前、自身が設立したペーパーカンパニーを通じて5万ドル以上を共和党議員らに献金したとしている。

なお、『アクシオス』は今回の選挙活動中に5万ドル近くを献金したゲーム会社の幹部は他にいないと伝えている。

マイク・ガルシアは2020年にドナルド・トランプ元大統領から推薦を受けており、ジョー・バイデン大統領の当選を受けて米国国会議事堂襲撃事件を目撃したのにもかかわらず、2021年1月に2つの州で選挙人団の投票結果に異議を唱えた139人の共和党議員のうちの1人でもある。

アクティヴィジョン・ブリザード社は次のように声明を発表している。「コティック氏の献金先は主に退役軍人への支援、特に退役軍人の雇用問題に取り組む候補者が中心となっています」

「マイク・ガルシアは叙勲された元海軍航空隊のパイロットで、退役軍人が抱える問題解決に取り組んでおり、直近では2021年に超党派として“軍人配偶者救済法”を提出しています。コティック氏の献金および共同代表を務めるコール オブ デューティ基金は、全ての退役軍人が現役時代の経験を活かした雇用機会を増やすことを目的としています。また、コティック氏は過去5年以上にわたって、民主党と共和党にほぼ同額を献金しています」

昨年、ロバート・コティックはアクティヴィジョン・ブリザード社の従業員が受けたセクシャル・ハラスメント被害を把握していただけでなく、2006年に彼自身が女性従業員に「殺してやる」というボイスメッセージを送った疑いがあると報じられている。

アクティヴィジョン・ブリザード社の広報担当者はロバート・コティックはボイスメッセージの件を「即座に謝罪した」と述べている。また、ロバート・コティックは「報道は当社や私個人、そして私のリーダーシップに関して不正確かつ誤解を招く内容になっている」との声明を発表している。

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