Photo: Warner Bros. Games Montreal

『ゴッサム・ナイツ』に導入されていた海賊版対策ソフト「デヌーヴォ」が誤って削除されていたことが判明しており、ワーナー・ブラザース・ゲームス・モントリオールが追加のアップデートを配信したと報じられている。

今年10月下旬に発売された『ゴッサム・ナイツ』では、クラッシュやフレームレートが変更できないなど、発売直後から技術的な問題が多いと指摘されている。ワーナー・ブラザース・ゲームス・モントリオールは「PC版と家庭用ゲーム機版の両方で(ゲームの)パフォーマンスに問題が生じているのを認識しています」とコメントして、問題を解決するために同タイトル初となるアップデートを配信している。

ところが、アップデート後まもなく、リリース時に採用されていた海賊版対策ソフト「デヌーヴォ」が削除されたことが判明している。

「デヌーヴォ」は、データへの不正なアクセスを防止するソフトウェアを使用したデジタル著作権管理(DRM)技術で、ゲームファイルを暗号化し、オンライン認証を要求することで、データが複製や改ざんされるのを阻止する。

非公式のデータベース・サイト『スチームDB』によると、最初のアップデートがリリースされた14時間後に追加アップデートが配信されて「デヌーヴォ」が再導入されたのが明らかになったという。あるレディット・ユーザーは「笑っちゃうな。今更デヌーヴォを導入しても、デヌーヴォなしのバージョンが出回ってるんだから(もう海賊版が作られるのは防げないんじゃない?)」とコメントしているが、今後のアップデートで新たなシステムが追加されると、違法に複製されたバージョンではマルチプレイヤー・モードに参加したり、追加コンテンツへのアクセスができなくなる可能性が高い。

しかし、「デヌーヴォ」はゲームのパフォーマンスに問題を引き起こすことが報告されており、開発者の多くはゲームの発売後にアップデートをリリースして「デヌーヴォ」を削除している。昨年、『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』」と『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』では、「デヌーヴォ」がゲームの動作速度を低下させているという報告を受けて削除している。さらに、『モンスターハンター:ワールド』や『マス・エフェクト・レジェンダリー・エディション』でも、発売直後に「デヌーヴォ」を削除している。

関連ニュースとして、『ゴッサム・ナイツ』は『NME』のレヴューで5つ星中4つ星を獲得しており、「本作はとても面白いが、少々粗削りな部分がある」と評している。

「全体的に良くできたゲームだが、それでも少し安っぽく感じてしまう。(キャラクターの)動きが多少ぎこちなく感じられ、『バットマン:アーカム』と同じ開発会社ということもあり、ステルス要素も貧弱で今一つ物足りなく感じてしまう」

その他のニュースとして、スクウェア・エニックスは2022年3月アニュアル・レポートで、日本の少子高齢化を鑑みて、今後は「グローバル市場で通用するヒットタイトル」を生み出すことに注力していき、ブロックチェーンの「投資及び事業開発」も進めていく必要があると述べている。

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