Photo: Sony Interactive Entertainment

ソニー・インタラクティブエンタテインメントのロンドン・スタジオはロンドンを舞台にした「野心的」な新規「オンライン協力型アクションゲーム」を開発すると発表している。

共同責任者であるテイラ・サンダースによれば、ロンドンのソーホーを拠点とする同スタジオはタイトル未定のプレイステーション5向け新作ゲームを開発するという。

テイラ・サンダースはソニー・インタラクティブエンタテインメント公式サイトのインタヴュー記事(英語版)で次のように語っている。「次回作のプロジェクトはオンライン協力型のアクションゲームになります。(上記の)画像のように、ファンタジーの世界で描かれる現代のロンドンが舞台です。直近ではVRゲームを手掛けましたが、次回作はプレイステーション5専用タイトルです。さらに、これまでで最も野心的なプロジェクトです」

「このイメージ画像で、いくつかの重要な要素が確認できると思います。ファンタジー風の現代のロンドンで、協力型のアクションが展開されます。また、ファンタジーや魔法の要素が数多く登場するという点が我々のお気に入りです。これから(開発を進めていくの)が本当に楽しみです」

また、スタジオの共同責任者であるスチュアート・ホワイトは次のように述べている。「このゲームは元々チーム内でアイディアを出し合った結果、生まれたものでした。大まかな方向性を示した資料を作成した段階では、まだ詳細は決まっておらず、(開発者たちが)クリエイティヴィティをふんだんに発揮できる部分が沢山残っていました。実は、ゲリラゲームズが『ホライゾン ゼロ・ドーン』を開発したプロセスとよく似た開発プロセスを採用しています」

「このプロセスを実践して、数ヶ月の間にチームでそれぞれ異なるアイディアを60個ほど出し、何度も練り直していきました。このようにして、先ほどテイラがお伝えしたような内容に決定しました」

スチュアート・ホワイトは次のように続けている。「数多くのゲームのコンセプトを元に様々なヴァリエーションを検討しましたが、チームが一丸となって、本当に取り組みたいゲームにすることが重要でした。開発チームにとってはどのアイディアが一番魅力的なのか、またプレイステーション・スタジオの本部では、どのアイディアを取り入れたゲームを一番求めているのかなど、たくさんアンケートを取りました」

「姉妹スタジオに意見を聞き、最終的には市場調査も実施しました。イギリスとアメリカで数百人のゲーマーにアンケートを取り、彼らのフィードバックも参考にしています。さまざまな意見や見解が、現在取り組んでいるプロジェクトに集約されています」

関連情報として、ソニーとアクティヴィジョン・ブリザード社の間で結ばれた契約が原因で、『コール オブ デューティ』シリーズがXboxゲーム・パスで配信開始されるまでには「数年」かかる可能性が浮上している。

今年1月、マイクロソフトがアクティヴィジョン・ブリザード社を買収したことが発表されており、買収額は約687億ドル(約7兆9000億円)と推定されている。現時点で、買収の手続きは完了していないが、マイクロソフトは各国の規制当局から承認を得る作業を進めており、すでにサウジアラビアやブラジルなどの国々から承認を得ている。

一方、イギリスの競争・市場庁(CMA)はマイクロソフトが『オーバーウォッチ』や『ワールド・オブ・ウォークラフト』の開発会社であるアクティヴィジョン・ブリザード社を買収することで、「競業他社に損害を与え」て「市場の競争を阻害する」恐れがあると懸念している。

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