米ストライキング・ディスタンス・スタジオズは開発中のサバイバル・ホラーゲーム『カリストプロトコル』の暴力表現に関して、CEROレーティングの取得に必要とされる変更は行わず、日本での発売を中止すると発表している。
『ユーロゲーマー』によると、『カリストプロトコル』の日本語版公式ツイッター・アカウントが次のようにツイートしたことで、日本での発売中止が判明している。
「『カリストプロトコル』日本版の発売中止を決定しました。現状ではCEROレーティングを通過できず、内容を変更すると、プレイヤーが期待する体験を提供できなくなると判断しました。日本の皆様にはご理解をいただければ幸いです。プレオーダー済みの方には返金対応させていただきます」
CEROレーティングは2002年に東京で設立されたレーティング機関で、ゲームソフトの内容や表現を審査している。審査は非常に厳しく、これまでに『ラスト・オブ・アス』、『サイバーパンク2077』、『ウィッチャー3 ワイルドハント』、『グランド・セフト・オートV』などの表現を規制してきた。
『カリストプロトコル』は『デッドスペース』の精神を受け継いだタイトルであり、現地時間2022年12月2日に海外での発売が予定されている。数年にわたって動きのなかった『デッドスペース』関連タイトルが連続して登場することとなり、12月に『カリストプロトコル』、2023年1月にはエレクトロニック・アーツからリメイク版『デッドスペース』が発売予定となっている。
1) The Callisto Protocol's release is canceled in Japan.
Local ratings agency CERO did not like the level of violence in the game, and the developer refuses to comply with their demands.
Many people don't know a LOT of games are censored in Japan. https://t.co/SQaxkEu2Ar
— Dr. Serkan Toto / Kantan Games Inc. (@serkantoto) October 27, 2022
『NME』の記者ジェイク・タッカーは『カリストプロトコル』先行プレイのレヴューで、本作は『デッドスペース』に影響を受けているものの「『デッドスペース』とは全く異なったB級映画のようなグロテスクさがあり、ゲームプレイも完全に別物です」と評している。
一方で、次のように指摘している。「少しリミックスしたベストヒット集のようにも感じます。『カリストプロトコル』をもう少し面白くできるようなオリジナリティのあるアイディアを見てみたいものです」
その他のニュースとして、英ロックステディ・スタジオは共同創業者のセフトン・ヒルとジェイミー・ウォーカーが2022年末に同社を退社すると発表している。
Copyright © 2024 BandLab UK Limited. NME is a registered trademark of BandLab UK Limited being used under licence.