ソニーとアクティヴィジョン・ブリザード社の間で結ばれた契約が原因で、『コール オブ デューティ』シリーズがXboxゲーム・パスで配信開始されるまで「数年」かかると見られている。
今年1月、マイクロソフトがアクティヴィジョン・ブリザード社を買収する計画に合意したことが発表されており、買収額は約687億ドル(約7兆9000億円)と推定されている。現在、買収の手続きは完了していないが、マイクロソフトは各国の規制当局から承認を得る作業を行っており、すでにサウジアラビアやブラジルなどの国から承認を得ている。
一方、イギリスの競争・市場庁(CMA)は、マイクロソフトが『オーバーウォッチ』や『ワールド・オブ・ウォークラフト』の開発会社であるアクティヴィジョン・ブリザード社を買収することで「競業他社に損害を与え」て「市場の競争を阻害する」恐れがあるとの懸念を表明している。
マイクロソフトは、今回の買収が「ゲーム機市場の競争性を大幅に弱める」という英競争・市場庁の懸念を払拭する必要がある。
『ゲームスレーダー』によると、ソニーとアクティヴィジョン・ブリザード社の間で結ばれた契約が原因で、『コール オブ デューティ』シリーズは買収後もXboxゲーム・パスに追加できないとマイクロソフトは主張している。
マイクロソフトが競争・市場庁に送った文書には次のように書かれている。「アクティヴィジョン・ブリザード社とソニーの間で結ばれた契約には、『コール オブ デューティ』シリーズのタイトルをXboxゲーム・パスで数年間配信しないという制限が設けられています」
具体的な年数は明かされていないため、『コール オブ デューティ』がいつXboxゲーム・パスで配信開始されるのかは定かではない。
今年9月、マイクロソフトのCEOのサティア・ナデラはアクティヴィジョン・ブリザード社との合併の進捗具合について「着実に進んでいると確信しています」と発言している。
その他のニュースとして、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』では、10月28日の正式版リリースに先駆けて、テスト(ベータ)版で三人称視点モードの大幅なアップデートが配信されている。
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