先日『スプラトゥーン3』のライヴ配信中にアダルト動画が使われる事件が発生している。あるVチューバーのグループが『スプラトゥーン3』の設定を変更してゲーム内でアダルト動画を再生しており、プレイ動画がツイッターやTikTokなどのSNSで拡散される事態となった。
任天堂はすでに、SNSで拡散された動画に削除要請を出しており、他にも同社のIPを使用したストリーム配信やライヴ配信に関するガイドラインをツイートするなどの対応をしている。
動画配信者の「息根(いきのね)とめる」を始めとするVチューバーのグループは、『スプラトゥーン3』で相手チームのインクの色を透過してクロマキー処理を施すことで、ゲームには関係のない動画を合成できるようにしており、ゲーム内でアダルト動画を再生する様子を配信していた。「息根とめる」たちは、先に運営側からアカウントを停止されたチームが負けという企画を行なっており、『コミックブック』によると配信が進むにつれて「どんどん過激」になっていったという。
公序良俗に反する利用や、故意にゲームのルールを誤解させるような行為、ゲームやキャラクターの価値や世界を著しく損ねる行為、それらを助長・便乗するような行為に対しては、投稿の削除や法的措置を含めた対応を行うことがあります。ご注意ください。[2/2]
— 任天堂株式会社(企業広報・IR) (@NintendoCoLtd) October 11, 2022
今回の企画をYouTubeでライヴ配信した「深層組」と名乗るVチューバーのグループは、YouTubeのコミュニティ・ガイドラインに違反したことをツイッターで謝罪しており、謝罪文が投稿された日には「AVスプラ」というハッシュタグがトレンド入りしている。
このライヴ配信中には、企画に参加した「深層組」のメンバー「時雨(しぐれ)」のYouTubeチャンネルが削除されてネット上で大きな話題となっており、任天堂はその後、この事件について直接的には言及していないものの、オンライン・ビデオや画像共有サイトにおける自社のゲーム・コンテンツのガイドラインをツイッターに投稿して注意喚起している。
このツイートでは、「故意にゲームのルールを誤解させるような行為、ゲームやキャラクターの価値や世界を著しく損ねる行為」など、任天堂が不適切だと判断したコンテンツに対して、同社には削除要請や法的措置を取る権利があると強調している。
この投稿が今回の事件に対するものかは不明だが、投稿されたタイミングから見て任天堂が自社のIPを悪用されることに懸念を示していることは確かだといえる。
その他のニュースとして、ブリザード・エンターテインメントは『オーバーウォッチ 2』のリリース時に起きた不具合について謝罪しており、お詫びに様々な無料アイテムや特典を配布して、週末にはXPを2倍にすると発表している。
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