Photo: Konami

今年7月に漫画『遊☆戯☆王』の作者である高橋和希が亡くなり、当時死因は溺死とのみ発表されていたが、最近になって米軍の新聞が彼の亡くなった時の状況をより詳しく伝えている。

高橋和希は1996年に出版された漫画『遊☆戯☆王』の作者として世界的に知られている。この漫画の成功により、コナミデジタルエンタテインメントは高橋和希の協力を得て、1999年にトレーディング・カードゲーム『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』を発売している。トレーディング・カードゲームから様々なデジタル・カードゲームが生まれて、その最新作が『遊戯王 マスターデュエル』となっている。

米紙『スターズ・アンド・ストライプス』は「沖縄の人気シュノーケリングスポットで亡くなった有名な日本人漫画家と一緒に、溺れていた3人を急流から救助した」米軍の少佐を称えている。

同紙によれば、49歳のロバート・ブルジョー少佐は7月4日に「危険な急流」で溺れていた3人を発見し、すぐに泳いで救助を試みたことから、軍人褒章に推薦されたという。溺れていた3人のうち2人は日本人、1人はブルジョー少佐の同僚の軍人であり、日本人は岸に引き上げられ、軍人は安全な場所に誘導されたという。

報道によると「複数の目撃者の証言」があったが、それらの証言によるとブルジョー少佐が救助している時に高橋和希も溺れている人を助けようと飛び込んだが、「やがて波にのまれてしまい、彼の姿はすぐに見えなくなってしまった」という。

彼の遺体は翌日、沖縄県北部の名護市安和沖で海上保安庁によって発見されて、発見現場から約12キロ離れた恩納村のビーチに近い農道で本人の車が見つかっている。

ロバート・ブルジョーは『スターズ・アンド・ストライプス』に「高橋和希はヒーローでした」と語っている。「彼は人を助けようとして亡くなったんです」

亡くなった時の状況が報じられたことを受けて、『遊☆戯☆王』シリーズのファンからはネット上で様々な声が上がっており、あるファンは「見ず知らずの人のために命をかけるには、勇気、他者への献身、そして一人の人間として強い正義感が必要です」と述べている。

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