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タトゥー・アーティストのキャサリン・アレクサンダーは自身の考案したタトゥー・デザインの著作権が侵害されたとしてテイクツー・インタラクティヴを提訴して勝訴している。プロレスゲーム『WWE 2K16』、『WWE 2K17』、『WWE 2K18』で自身のタトゥー・デザインが許可なく使用されたと主張していた。

『PCゲーマー』によると、キャサリン・アレクサンダーは2002年から2008年にかけてプロレスラーのランディ・オートンにタトゥーを入れており、2009年にそのデザインのライセンス契約についてテイクツー・インタラクティヴに交渉を持ちかけたのが訴訟の発端だと報じている。同社はライセンス契約の締結を拒否し、代わりにタトゥー・デザインの使用権として450ドル(約6万5000円)の支払いを提案したが、キャサリン・アレクサンダーはこの提案を受け入れなかった。その後、テイクツー・インタラクティヴはランディ・オートンをゲームに登場させる際に、彼女が考案したタトゥー・デザインをそのまま使用している。

裁判は今年9月末に行われ、テイクツー・インタラクティヴはランディ・オートンをゲーム内で再現する目的でタトゥー・デザインを使用したため著作権の侵害にはあたらないと主張したが、陪審員はこの主張を退けている。裁判資料によると、同社はキャサリン・アレクサンダーに対して3750ドル(約50万円)の損害賠償金の支払いを命じられている。

一方で、米国の南部地区連邦地方裁判所の陪審員はキャサリン・アレクサンダーがデザインしたランディ・オートンのタトゥーは『WWE 2K』シリーズの利益と関係がなく、彼女はこれ以上の補償を受け取る資格がないと指摘している。

賠償金の額は(特にテイクツー・インタラクティヴのような大企業にとって)小さいとみられるが、今回の訴訟はビデオゲームにおけるスポーツ選手のタトゥー描写に関して興味深い判例となっている。試合や選手をリアルに再現することを得意とする様々なスポーツゲーム・シリーズにおいてタトゥーの取扱いが問題になる可能性がある。

テイクツー・インタラクティヴは以前にも、選手のタトゥーをゲーム内でそのまま再現したため提訴されているが、当時は同社が勝訴している。2020年、タトゥー会社のソリッド・オーク・スケッチズがNBA選手のレブロン・ジェームズ、エリック・ブレッドソー、ケニオン・マーティンのタトゥー・デザインの著作権は同社が所有しているが、『NBA 2K』シリーズで許可なく使用されたとして、テイクツー・インタラクティヴを提訴している。

ただし、この裁判ではNBAとの契約には選手の肖像権が含まれており、タトゥーの再現は契約の範囲内との判断が下され、最終的にテイクツー・インタラクティヴが勝訴した。

その他のニュースとして、『マインクラフト』の実況で人気のユーチューバー「ドリーム」が初めて顔出しをしたが、容姿に関して誹謗中傷されているという。

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