米グーグルは同社のクラウド・ゲーミング・サービス「ステイディア」の事業を「徐々に縮小」させて、現地時間2023年1月18日にサービスの提供を終了すると発表している。
グーグル・ストアで販売された全てのステイディア用ハードウェア、ゲーム、アドオンには払い戻しが適用される予定となっている。
グーグルは現地時間9月29日に公式ブログで次のように発表している。「ご利用のお客様は2023年1月18日までライブラリにアクセスして、ゲームを最後までプレイできます。2023年1月中旬には大半の払い戻しが完了する見込みです」
グーグルは2019年11月にステイディアのサービスの提供を開始したが、同社が今年2月にステイディアを開発した社内スタジオの閉鎖を発表したことで、ここ数ヶ月間はサービスの終了が噂されていた。
7月末の時点ではグーグルはサービス終了の噂を否定していた。「ステイディアのサービスは終了しません。プラットフォームと(有料サブスクリプション・サービスの)ステイディア・プロにより多くの素晴らしいゲームを追加するよう取り組んでおりますので、ご安心いただけたら幸いです」
しかし、現地時間9月29日にグーグルはステイディアのサービス終了を正式に発表している。
Stadia players, find an important update on Stadia here: https://t.co/IIFRYiIYUu
— Stadia ☁️🎮 (@GoogleStadia) September 29, 2022
「数年前、当社はコンシューマー向けゲーム・サービス“ステイディア”の提供を開始しました。ステイディアには優れたストリーミング・テクノロジーを採用しましたが、期待したほどユーザーから支持を得られなかったため、ステイディアのサービスを終了するという苦渋の決断を下しました」
公式ブログは「ステイディアに導入したテクノロジーはゲーム事業に留まらず、幅広い事業で活用しています」と続けている。「YouTube、グーグル・プレイ、拡張現実(AR)など、当社のその他の事業でこの技術を活用してきました。また、ゲーム業界の将来を担うパートナー企業にも技術を提供しています」
「グーグルは引き続きゲーム事業に注力して、開発者、業界のパートナー、クラウドをご利用のお客様、クリエイターの成功を支援する新たなツール、テクノロジー、プラットフォームへの投資を続けていきます」
公式ブログは次のように締めくくられている。「ステイディアの開発・運営を最初から手掛けてきた当社のチームは、プレイヤーの皆様と同じようにゲームに情熱を注いできました。チーム・メンバーの多くは、社内の他の部署で仕事を継続します。チームのこれまでの素晴らしい取り組みに感謝すると共に、当社はストリーミング・テクノロジーを活用して、ゲームやその他の業界に貢献していきたいと考えています」
関連情報として、モバイル(Android/iOS)向けゲーム配信サービスを提供しているネットフリックスは、独自のクラウド・ゲーム・サービスを開発中と報じられている。
その他のニュースとして、カーディ・Bは自身が関与した事件の裁判が原因で、『コール オブ デューティ』を手掛けるアクティヴィジョン・ブリザード社との「数百万ドル(数億円)」の契約が白紙になったと明かしている。
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