『PUBG』の生みの親であるブレンダン・グリーン(通称:「プレイヤーアンノウン」)は、彼が取り組んでいる新プロジェクト『アルテミス(Artemis)』にNFT、メタヴァース、ブロックチェーンを導入すると明かしている。
ブレンダン・グリーンは2019年に『PUBG』の開発元であるクラフトン社を退社し、その後2021年9月3日のツイートで、ベンチャー企業「プレイヤーアンノウン・プロダクションズ」の設立を発表する動画を投稿している。動画では、新プロジェクトの存在を示唆していた。今回、ゲーム関連のニュースサイト『ヒット・ポインツ』のインタヴューで、開発中の『アルテミス』について語っている。
ブレンダン・グリーンは以前、プレイヤーが自由に好きなものを作って遊べる「地球サイズの仮想世界」を作るというコンセプトのもとゲームを開発していると述べていた。『アルテミス』の仮想世界で普通の暮らしを営んだり、遊んだり、創作を楽しむなど、プレイスタイルに合わせて思い通りにゲームをカスタマイズできるという。
ブレンダン・グリーンは「私たちのゲーム・エンジンは、誰でも簡単にMODを開発して(ゲーム作りに)参加できるようにオープンソースにするつもりです」 と説明している。「(生みの親の名前を冠してインターネットを)『ティム・バーナーズ・リーのインターネット』とは呼ばないように、(『アルテミス』も)『プレイヤーアンノウンのメタヴァース』にはなりません」
さらに、メタヴァースという言葉にネガティヴなイメージを持つ人がいることは気にしていない様子で、「自分がやるべきことをやるだけだ」とコメントしている。「メタヴァースだろうが、なんだろうが、他の人がなんて呼ぼうと構わないです」
さらに、『アルテミス』ではブロックチェーンが導入されるとみられ、仮想世界には「ちゃんと経済が成り立たないといけない」と述べている。彼の考えでは、ブロックチェーンも、インターネットと同様に「稼げるべき」だが、シャネルやルイ・ヴィトンといった大手ブランドのような稼ぎ方とは違ったものを目指しているという。「『オーサムピクル(AwesomePickle)』というプレイヤーが、他のプレイヤーが欲しそうなものを理解して、クールな自作スキンを販売するといった感じで、プレイヤー主体の経済体系の構築を目指しています」
『アルテミス』は10年から15年にわたる長期プロジェクトで、プロジェクト終了時にはブロックチェーンのあり方が現在の認識とは大きく変わっている可能性があると指摘している。
その他のニュースとして、先日『マルチヴァーサス』のデータマイニングによりアニメ版『バットマン』でマーク・ハミルが声を演じた「ジョーカー」の音声が発見されており、ゲーム内アナウンサーとして登場するのではないかとみられている。
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