Photo: Respawn Entertainment

リスポーン・エンターテインメントは一部のプレイヤーが開発者たちに「嫌がらせ行為」を行っていると非難している。同社は『エーペックスレジェンズ』や『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』、『タイタンフォール』シリーズなどの開発を手掛けている。

リスポーン・エンターテインメントは公式ツイッター・アカウントで声明を発表しており、「最近、開発チームのメンバーに対する嫌がらせが増えています」と述べて、次のように続けている。

「私たちはコミュニティの意見を歓迎しますが、開発チームへの嫌がらせは建設的なフィードバックではありません」

また、同社は「私たちは、開発者に対する脅迫や嫌がらせに対して、(人種差別的な発言や行動を一切許容しない)ゼロ・トレランス方針を掲げていることをプレイヤーの皆さんに再度認識していただきたいと思っています。私たちは開発チームの健康と安全を守るために適切な行動を取るつもりです」と述べている。「皆さんからのフィードバックは大変ありがたいですし、互いを尊重する協力的な関係を育み、私たちのゲームへの信頼を維持するために、コミュニティと共に今後も取り組んでいきたいと思います」

さらに、『デスティニー』シリーズの開発元であるバンジーもリスポーン・エンターテインメントの声明を支持しており、次のようにリプライしている。「より健全なコミュニティを構築するために、業界全体で協力して有害な行為や嫌がらせに立ち向かっていく必要があります。私たちはあなたがたの取り組みに賛同します」

バンジーは今年6月に、ツイッチ・ストリーマーのルカ・リオーン(通称:ミッフィーズワールド)を、ゲーム内での不正行為や『デスティニー2』関連商品の違法転売、バンジー従業員への脅迫行為を理由に数百万ドルの賠償金を求めて提訴している。ルカ・リオーンはバンジーのオフィスを焼き払うと脅迫文を送ったり、ツイッターで「インケル(Inkcel)」というニックネームを使い、バンジーの従業員に「ドアには鍵をかけておいた方がいいですよ」とメッセージするなど、脅迫行為を繰り返していたという。

さらに1か月後には人種差別や同性愛差別的な内容のボイスメールやテキストメッセージが従業員に送られていたことなどが明らかとなっている。

このような脅迫行為を受けて、バンジーでコミュニティ・マネージャーを務める「dmg04」ことディラン・ガフナーは、同社が「社員とスタジオが晒されている現実的な脅威」を理由に、公の場で『デスティニー2』のファンと交流する機会を減らしたと『レディット』で発言している。

ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントのサンタモニカ・スタジオも、発売日未定の『ゴッド・オブ・ウォー:ラグナロワ』をめぐる開発者への嫌がらせから声明文の発表を余儀なくされている。

「ファンの皆さんは私たちを奮い立たせてくれます。しかし、その情熱が人を傷つけたり、人間の尊厳を踏みにじるものであってはなりません」

その他のニュースとして、エレクトロニック・アーツは『FIFA 23』のサウンドトラック全曲を公開しており、ゴリラズ、ヤー・ヤー・ヤーズ、フェニックスなどの楽曲が収録されることが明らかとなっている。

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