Photo: Mojang

マイクロソフトは『教育版マインクラフト』と『BBC』のドキュメンタリー番組『フローズン・プラネット2』のコラボレーションを発表しており、地球環境について学べる5つのワールドが無料で配信されることが明らかとなっている。

『フローズン・プラネット2』は『BBC』が制作する6部構成のドキュメンタリー・シリーズで、イギリスの動物学者として知られるデイヴィッド・アッテンボローがナレーションを手掛け、「北極や南極、高山、凍てつく砂漠、雪に覆われた森林、氷点下の海など、世界で最も寒い地域で見られる野生生物を描く」番組となっている。

『マインクラフト』と『フローズン・プラネット2』の制作チームが協力して、ドキュメンタリーシリーズで取り上げられた自然環境を再現した5つのワールドを制作しており、プレイヤーはペンギン、マルハナバチ、ホッキョクグマ、シャチを操作して動物の視点から自然環境を探索できる。さらに、ゲーム内では研究者のように自然界の発展を研究・記録するドキュメンタリー映画の制作も体験できるという。

最初のワールド「フローズン・ワールド」は現地時間9月21日に公開されており、今後10月18日まで毎週新しいワールドが公開される。

プレスリリースでは次のように紹介されている。「教育用コンテンツ『フローズン・プラネット2』が、『教育版マインクラフト』のユーザー向けに全世界で無料配信されます。29言語に対応しており、教師向けのレッスン・プランもあるので、授業のカリキュラムの一環として、氷に覆われた環境の重要性を生徒に教え身近に感じてもらい、気候変動の影響に対して意識を高めるのにも役立ちます」

さらに、統合版『マインクラフト』(ベッドロック・エディション)でも、国や地域を問わず「マインクラフトマーケットプレイス」で5つのワールドを無料ダウンロードできる。

『フローズン・プラネット2』のプロデューサーであるエリザベス・ホワイトは「自然界の素晴らしさの一つは、老若男女を問わず視聴者を惹きつけ魅了する力があることです」と述べている。「私たちは『マインクラフト』と協力して、ゲームという媒体で様々な教材を作ることでき光栄です。この新しい教材のおかげで授業の幅が広がり、子どもたちはゲームをプレイしながら『フローズン・プラネット2』シリーズで描かれているメッセージを体験することで、様々な環境で生じている問題について知識を深めていけるでしょう」

『教育版マインクラフト』の最高責任者であるアリソン・マシューズは次のようにコメントしている。「私たちは『マインクラフト』のまったく新しい切り口として、『フローズン・ワールド2』の素晴らしい製作者の方々と協力し、地球上で最も魅力的で重要な環境を再現したリアルな体験をお届けします」

アリソン・マシューズは次のように続けている。「あらゆる機会を利用して、気候変動の影響についてプレイヤーを教育し、新しい世代の若者たちの持続可能性への意識を高めていくことは、かつてないほど重要です。この教育を進めていくのは私たちの責任であり、今回のパートナーシップもそのための大きな一歩です」

関連情報として、今年4月には『マインクラフト』を通じて、若いプレイヤーへの気候変動、環境問題、洪水の教育を目的としたプロジェクト「リヴァークラフト」が立ち上げられている。さらに、ユービーアイソフトは『ライダーズ・リパブリック』および『スカル アンド ボーンズ』のゲーム内イベントを利用し、プレイヤーの気候変動や気候に関する問題への意識を高めていくと発表している。

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