Photo: Valve

ヴァルヴ社は「東京ゲームショウ2022」の会場ですべてのSteam Deckにドッキングステーションを取り付けて展示し、公式ドッキングステーションの実物を公開している。

Steam Deckは場所を問わずスチームのライブラリにアクセスできる携帯ゲーム機で、2022年2月に正式に発売されている。本ゲーム機には、複雑で負荷の高いゲームをスムーズに実行するのに十分な処理能力に加え、スチーム上のプレイしたいタイトルがSteam Deckでも正常に動作するかを確認できる互換性インディケーターが搭載されている。

Steam Deckの公式ドッキングステーションに関する詳細は今のところ発表されておらず、ヴァルヴ社はSteam Deckのストア・ページにある「ドックとの接続」の項目で公式ドッキングステーションの存在を明かすだけに留めている。なお、公式ドッキングステーションは別売りとなり、スチームのウィッシュリストに追加しておくと、注文が可能になった時点で通知される。

このドッキングステーションを使用すれば、Steam Deckを外部ディスプレイ、有線ネットワーク、USB周辺機器、電源に接続する時に、Steam Deck本体を立てかけておくことができる。また、「セルフパワー型USB-Cハブ」も使用できると記載されているが、その場合はゲーム機本体を「寝かせた状態」で置くことになる。公式ドッキングステーションがSteam Deckの利用方法の幅を広げていくとみられる。

Photo: Valve. Reddit user ElderberryLarge9104

非公式のドッキングステーションはすでに販売されているものの、ヴァルヴ社は非公式ドッキングステーションの使用を推奨しておらず、公式版が発売されるのを心待ちにしているファンが多い。『レディット』ユーザーの「ElderberryLarge9104」は「東京ゲームショウ2022」で公式ドッキングステーションを取り付けて展示されているSteam Deckの写真を投稿している。実物が展示されていることから、公式ドッキングステーションの発売日が迫っていると見られている。

写真では統合型ディスプレイやイーサネット用など複数のポートが確認できる。一方で、ファンたちは電源以外で使用できるUSB-Cポートが不足していると指摘しており、あるファンは「標準搭載されているUSB-Cポートだけでは、できることが限られてくる」と述べている。

「東京ゲームショウ2022」では実物のドッキングステーションが展示されていたが、本製品に関する情報は公開されておらず、ヴァルヴ社から発売日や追加情報の発表も行われていない。Steam Deckは発売当初から製品の供給に問題が発生しているため、公式ドッキングステーションが発売されるのはまだ先になる可能性が高い。

その他のニュースとして、FPSゲーム『ライズ・オブ・ザ・トライアド』のリマスター版が2023年にリリース予定となっており、ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)やUI要素が新たに導入されるほか、パフォーマンスやグラフィックの改善が施されている。

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