Photo: EA Sports

国際サッカー連盟公認のサッカーゲーム『FIFA 21』のファンが人気ゲームモード「FIFAアルティメットチーム」で自分のドリーム・チームを編成するのに必要な時間と費用を計算している。

エレクトロニック・アーツが設立したEAスポーツが手がける『FIFA 21』には自分だけのサッカー・チームを編成し、他のプレイヤーと対戦する「FIFAアルティメットチーム」モードが存在している。チームはカードを元に編成され、カードはゲーム内で入手できるほか、ゲーム内の課金制度で購入できるパックを通じてランダムに入手することもできる。

ツイッター・ユーザーのScudzTVは自分のドリーム・チームを編成し、ゲーム内のデジタル・マーケットプレイスに基づいてその価値を算出している。ロナウド、ペレ、リオ・ファーディナンド、パオロ・マルディーニなどの有名選手を起用したところ、ScudzTVのドリーム・チームはゲーム内で1億コインの価値があると算出されている。

ScudzTVはゲームをプレイするだけで1億コインを獲得するためにはゲームを22000時間プレイする必要があり、この時間は1日24時間プレイすると仮定すると916日に相当するとツイートしている。

『FIFAアルティメット・チーム』には他にもプレイヤーがコインを獲得する方法が存在し、その1つが選手のカードのトレードとなっている。ScudzTVは次のように述べている。「トレードで10分を1万コインと換算をすると、1650時間、つまり69日必要になる」

ScudzTVは『NME』の取材に応じ、ツイートの動機について次のように語っている。「この投稿をツイートした理由は、エレクトロニック・アーツが『誰でも好きな選手を手に入れることができる』と何回も主張していましたが、これは真実ではありません。『FIFAアルティメット・チーム』で勝てるチームを編成したいプレイヤーは、時間をかけてプレイするか、何万ポンドも費やすことになるでしょう」

苛立ちを見せているのはScudzTVだけではなく、多数のファンが彼のツイートに賛同している。

エレクトロニック・アーツが『FIFAアルティメット・チーム』を巡って注目を集めたのは今回が初めてではなく、昨年10月にはオランダ賭博局がルートボックス(通称課金ガチャ)の違法性を指摘していた。オランダ賭博局は裁判でルートボックスが「ギャンブル依存症のリスク」に関連していると主張したが、エレクトロニック・アーツはこれに対して異を唱えている。

この問題の解決策について、ScudzTVは次のようにコメントしている。「EAスポーツは私のツイートにも書いているようなコミュニティの声に耳を傾けないとこの問題は解決できないと思います。理想の解決策は購入パックの内容を変更し、価格を下げ、レアカードを入手しやすくすることだと考えています」

ScudzTVはこう続けている。「ゲーム業界の課金制度が問題だとは思いませんが、ルートボックスや過剰な課金制度は問題だと思います。例えばゲーム内のアイテムを15ポンド(約2290円)で購入するのは構いませんが、手に入るかわからないもののために、100ポンド(約15240円)もかけて、パックを4つも購入しなければならないのは嫌です」

現時点で、ScudzTVが最初にこのツイートを公開してから約1日が経過している。このツイートは3800件以上リツイートされており、18000件以上の「いいね!」が押されている。EAスポーツはScudzTVが主張する内容についてまだコメントしていない。

一方、エレクトロニック・アーツは今週『FIFA 21』のコミュニティ内における人種差別に対して、さらなる対策を講じることを宣言しており、9千以上のアカウントを凍結し、2万5千以上のアカウントに警告を行ったことを発表している。

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