Xbox部門の責任者であるフィル・スペンサーは今後発売される『コール オブ デューティ』シリーズの新作を引き続きXboxとプレイステーションで同日に発売する方針を発表している。同社がアクティヴィジョン・ブリザード社のゲームを独占するのではないかという懸念に対応策を示している。
『ユーロゲーマー』によると、フィル・スペンサーは現地時間9月1日にマイクロソフトによるアクティヴィジョン・ブリザード社の買収に関するブログ記事を公開している。
フィル・スペンサーによれば、マイクロソフトは買収の完了後に『オーバーウォッチ』、『ディアブロ』、『コール オブ デューティ』を「Xboxゲーム・パス」で配信する意向だと述べている。また、「他のプラットフォーム向けに『コール オブ デューティ』が発売される日に、プレイステーションでもプレイできるようにする」と明言している。
さらに、フィル・スペンサーは「今後もプラットフォームやデバイスを越えて、皆さんが一緒にゲームをプレイできるよう取り組み続けます」と続けており、クロスプレイの導入も示唆している。「クロスプレイを『マインクラフト』で導入したことにより、プレイヤーの皆さんにとってメリットのある機能だと理解しています。さらに、2014年にモージャン・スタジオがマイクロソフトの一員になって以来、『マインクラフト』は複数のプラットフォームで提供されており、対応プラットフォームはさらに拡大しています」
マイクロソフトは英当局が今回の買収の監視を強化したとのニュースの後にブログ記事を公開している。英競争・市場庁(CMA)がマイクロソフトの進めているアクティヴィジョン・ブリザード社の買収は「競合他社に損害を与え、市場競争を阻害する」恐れがあるとの懸念を表明したことが報じられている。
英競争・市場庁はプレスリリースで「この買収により、(マイクロソフトが)アクティヴィジョン・ブリザード社のゲームの独占や、競合他社が同社のゲームを販売するにあたって不利な条件を課すなど、競合他社に不利益を与えかねない」と懸念している。さらに、今回の買収がゲーム業界のエコシステムに潜在的な影響力を示す証拠を入手したと続けている。
当局の懸念に対して、マイクロソフトとアクティヴィジョン・ブリザード社は5日以内に改善策を示す必要があり、それができない場合はより詳細な「フェーズ2調査」が開始されることになる。
その他のニュースとして、ポルトガルのゲーム販売サイトに『バイオミュータント』のNintendo Switch版が掲載されており、本作は10月に発売される可能性があると報じられている。
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